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【パブリックコメント提出】「第五次循環型社会形成推進基本計画(案)」 (2024年5月22日)

【パブリックコメント提出】「第五次循環型社会形成推進基本計画(案)」 (2024年5月22日)

日本医療政策機構 プラネタリーヘルスチームは、環境省 環境再生・資源循環局による「第五次循環型社会形成推進基本計画(案)に対する意見募集」について、パブリックコメントを提出いたしました。

「循環型社会」とは、廃棄物の発生抑制、循環的な利用、適正な処分が確保されることによって、天然資源の消費を抑制し、環境への負荷ができる限り低減される社会のことをいいます。2024年5月に閣議決定された「第六次環境基本計画」にもあるとおり、現在及び将来の国民一人ひとり、そして世界全体の人類のウェルビーイング(高い生活の質)を実現するためには、ネット・ゼロ、ネイチャーポジティブと共に、循環型の経済・社会への転換が不可欠です。

2000年6月、循環型社会の形成を推進する基本的な枠組みとして、「循環型社会形成推進基本法」が公布・施行されました。また、循環型社会の形成に関する取組の総合的かつ計画的な推進を図るため、同法に基づき「循環型社会形成推進基本計画」が制定されています。同計画はおおむね5年ごとに見直すこととされており、今般、第5次計画の策定に向けた検討が進められています。


パブリックコメントのポイント

  • 「第六次環境基本計画」等においては、人間の健康と地球環境との連関に着目するプラネタリーヘルスの概念が紹介されている。循環型社会の推進も、廃棄物を含む環境負荷の削減を通じて、人間の健康増進につながることから、本計画案においてもプラネタリーヘルスの視点を強調する必要がある
  • とりわけ、2022年3月に国連環境総会で決議された「プラスチック汚染を終わらせる:法的拘束力のある国際約束に向けて(End plastic pollution: Towards an international legally binding instrument)」には、プラスチックによる環境汚染が人間の健康やウェルビーイングにも悪影響を及ぼす旨言及されている。これは、プラネタリーヘルスの視点とも整合的であり、本計画においても意識されるべきである

 

また、本領域について当機構では、2024年2月16日にプラネタリーヘルス専門家会合「持続可能な保健医療を目指して:パンデミック下における環境汚染と医療廃棄物の影響からの学び」を開催いたしました。本会合では、特に医療廃棄物と環境汚染に対する包括的な影響に焦点を当て、今後、ヘルスケアシステムがどのような変化を遂げることができるのか、持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)なども考慮しながらマルチステークホルダーによる議論をしております。

本件パブリックコメントに関し、詳しくはこちらをご覧ください。

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