【政策提言】全世代型社会保障に必要な医療システムの実現に向けた提言(2020年7月17日)
日付:2020年7月17日
報道関係者 各位
特定非営利活動法人 日本医療政策機構
全世代型社会保障に必要な医療システムの実現に向けた提言
― 識者が語る「政策オプション」と3つのコンセプト:
医療適正化・未来投資・健康寿命延伸 ―
日本医療政策機構は、人生100年時代を迎える我が国の社会保障改革に向け以下の文書を発表いたしました。
- 全世代型社会保障に求められる「人生100年時代にふさわしい健康長寿社会をつくる医療システム」特定非営利活動法人 日本医療政策機構(HGPI)タスクフォース 有識者報告書
- 人生100年時代にふさわしい健康長寿社会をつくる医療システム 3つのコンセプトに基づく政策提言の概要
詳細は一番下のPDFファイルをご覧ください。
日本は1961年に国民皆保険制度を確立してユニバーサル・ヘルス・カバレッジを達成して以来、その医療保険制度が世界トップクラスの長寿社会を支えてきました。しかしながら、日本の人口構造はその後大きく変化し、現在は人口の高齢化と継続する少子化に対応できる社会保障制度の構築が急務となっています。
その喫緊の課題を解決するため、当機構は2019年度に産官学民の多分野の専門家の方々を集結したタスクフォースを立ち上げ、今後の日本の保健医療システムの方向性について議論を進めて参りました。今般、その議論をまとめた「有識者報告書」及び「3つのコンセプトに基づく政策提言の概要」が完成いたしました。当機構は、これらの成果文書が今後の日本の医療政策立案の一助となり医療イノベーションの促進のもとに健康長寿社会が実現されることを信じ、本書を発信いたします。
【医療システムの持続可能性とイノベーションの両立 タスクフォース】
有識者報告書著者兼メンバー
五十嵐 中(横浜市立大学医学群 健康社会医学ユニット 准教授)
梅津 光生(早稲田大学 医療レギュラトリーサイエンス研究所 所長)
小黒 一正(法政大学 経済学部 教授)
鎌江 伊三夫(東京大学公共政策大学院 特任教授)
清水 央子(東京大学大学院薬学系研究科 IT ヘルスケア社会連携講座 特任准教授)
中村 洋(慶應義塾大学大学院 経営管理研究科 教授)
メンバー
市川 衛(日本放送協会(NHK) 制作局 第6制作ユニット 新領域開発 チーフ・ディレクター)
今村 聡(日本医師会 副会長)
齋藤 直一(ヤンセンファーマ株式会社 ポリシーインテリジェンス部 部長)
桜井 なおみ(キャンサー・ソリューションズ株式会社 代表取締役社長)
長瀬 敏雄(ギリアド・サイエンシズ株式会社 ガバメント・アフェアーズ担当)
吉井 弘和(社会保険診療報酬支払基金 理事長特任補佐)
オブザーバー
川口 俊徳(経済産業省 商務・サービスグループ ヘルスケア産業課 企画官)
迫井 正深(厚生労働省 大臣官房 審議官(医政、医薬品等産業振興、精神保健医療、災害対策担当)(老健局、保険局併任))
西川和見(経済産業省 大臣官房参事官(情報産業戦略・ヘルスケア産業総括))
八幡 道典(財務省 主計局 主計官(厚生労働係第一担当))
【専門家フォーラム登壇者】
宇波 弘貴(財務省主計局 次長)
遠藤 久夫(社会保障審議会 会長(国立社会保障・人口問題研究所 所長))
黒川 清(日本医療政策機構 代表理事)
佐野 雅宏(健康保険組合連合会 副会長)
島崎 謙治(政策研究大学院大学 教授)
西村 康稔(衆議院議員/経済再生担当大臣/全世代型社会保障改革担当大臣/経済財政政策担当大臣)
■2019年度以降の関連イベント(開催日順)
2019年10月16日 第1回「医療システムの持続可能性とイノベーションの両立」タスクフォース会合:支出の効率性を高める取り組み
2019年11月5日 専門家フォーラム 社会保障を問い直す:これからの公的医療サービスの給付と負担の在り方~マルチステークホルダーが目指す国民皆保険制度~
2019年11月18日 第2回「医療システムの持続可能性とイノベーションの両立」タスクフォース会合:研究開発にかかる経費を効率的に管理するとともに、市場アクセスを改善する取り組み
2019年12月12日 第3回「医療システムの持続可能性とイノベーションの両立」タスクフォース会合:イノベーションのさらなる促進ためのプッシュ型およびプル型インセンティブの開発・普及
2020年01月16日 第4回「医療システムの持続可能性とイノベーションの両立」タスクフォース会合:より良い政策討議のための情報基盤/データ基盤の強化
2020年02月17日 第5回「医療システムの持続可能性とイノベーションの両立」タスクフォース会合:医療システムを支える財源や支払いメカニズム
2020年03月16日 第6回「医療システムの持続可能性とイノベーションの両立」タスクフォース会合:Value Based Medicineの考え方と手法
2020年06月02日 第1回「優れた医療へのアクセスを維持して無駄を削減するための取り組み」専門家ラウンドテーブル
2020年06月04日 第2回「これからの国民の健康づくりのために求められる投資」専門家ラウンドテーブル
English
調査・提言ランキング
- 【開催報告・提言】医療DXプロジェクトエキスパート・パネル会合~論点整理~(2024年4月2日)
- 【政策提言】当事者目線の痛み対策を実現する、包括的な疼痛ケアシステムの構築に向けて(2024年3月29日)
- 【出版報告】医療政策の形成過程における患者・市民参画(PPI)の手引き―患者・市民と行政それぞれに求められる取り組みとその好事例(2024年3月31日)
- 【政策提言】肥満症対策推進プロジェクト2023「患者・市民・地域が参画し、協働する 肥満症対策の実装を目指して」(2024年4月8日)
- 【政策提言】「認知症共生社会を実現する“認知症予防”の取り組みへ」(2024年3月26日)
- 【調査報告】メンタルヘルスに関する世論調査(2022年8月12日)
- 【開催報告】プラネタリーヘルス専門家会合「持続可能な保健医療を目指して:パンデミック下における環境汚染と医療廃棄物の影響からの学び」(2024年2月16日)
- 【調査報告】「働く女性の健康増進に関する調査2018(最終報告)」
- 【政策提言】腎疾患対策推進プロジェクト 2023「患者・市民・地域が参画し、協働する腎疾患対策に向けて」政策提言・地方自治体における慢性腎臓病(CKD)対策好事例集(2024年2月14日)
- 【お知らせ】グリーン保健医療システムの構築に向けた大きな一歩:世界保健機関(WHO)執行理事会における日本政府代表団による「気候変動と健康に関する変革的行動のためのアライアンス(ATACH)」への正式な関心表明を支持(2024年2月16日)
注目の投稿
-
2024-04-12
【お知らせ】グローバル・クライメイト・ヘルス・アライアンス(GCHA)に加盟(2024年3月23日)
-
2024-04-16
【活動報告】こどもの健康プロジェクト-2024年度 日本財団助成金事業「知的障害を持つ生徒を対象とした心の健康増進に向けたスキルアッププログラム及び連携ネットワークの構築」採択のお知らせ(2024年4月15日)
-
2024-04-18
【開催報告】NCDs関連プロジェクト横断会合「第2回 生活習慣病対策に関する意見交換会 北海道・東北地方開催」(2024年3月15日)
-
2024-04-23
【申込受付中】第125回HGPIセミナー「我が国におけるアルコール健康障害対策の歩みと今後の展望」(2024年5月24日)