【開催報告】第1回「医療システムの持続可能性とイノベーションの両立」タスクフォース会合:支出の効率性を高める取り組み(2019年10月16日)
日付:2019年11月22日

2019年10月16日、日本医療政策機構は「第1回『医療システムの持続可能性とイノベーションの両立』タスクフォース会合:支出の効率性を高める取り組み」を開催いたしました。
日本が1961年に国民皆保険制度を確立してユニバーサル・ヘルス・カバレッジを達成して以来、日本の医療保険制度は、世界トップクラスの健康長寿社会を支えてきました。さらなる人口の高齢化と継続する少子化は、「人生100年時代」における全世代型の社会保障制度を構築し、同時に医療イノベーションを促進して健康長寿社会を実現するための日本の取組みを諸外国に示すことができる大きな機会となります。
その制度の構築を支えるために、当機構は「医療システムの持続可能性とイノベーションの両立」プロジェクトの一環としてタスクフォースを設立しました。本タスクフォースは医療システムの政策オプションに関する有識者報告書を2020年度に出版する予定です。
第1回タスクフォース会合では、「支出の効率性を高める取り組み」について議論しました。医療技術評価(HTA)の意義、並びに今後の我が国の医療システムにおける効率性、価値及び無駄の定義等が論点となりました。
■概要
日時: 2019年10月16日(水)
主催:日本医療政策機構(HGPI)
■プログラム
ラウンドテーブル・ディスカッション
ラウンドテーブル登壇者(五十音順・敬称略):
五十嵐 中(横浜市立大学 医学群(健康社会医学ユニット)准教授/東京大学大学院 薬学系研究科 医薬政策学 客員准教授/日本医療政策機構 フェロー)
今村 聡(日本医師会 副会長)
梅津 光生(早稲田大学 医療レギュラトリーサイエンス研究所 所長)
小黒 一正(法政大学 経済学部 教授)
鎌江 伊三夫(東京大学公共政策大学院 特任教授)
齋藤 直一(ヤンセンファーマ株式会社 ポリシーインテリジェンス部 部長)
桜井 なおみ(キャンサー・ソリューションズ株式会社 代表取締役社長)
清水 央子(東京大学大学院薬学系研究科 ITヘルスケア社会連携講座 特任准教授)
長瀬 敏雄(ギリアド・サイエンシズ株式会社 執行役員 ガバメント・アフェアーズ シニアディレクター)
中村 洋(慶應義塾大学大学院 経営管理研究科 教授)
吉井 弘和(社会保険診療報酬支払基金 理事長特任補佐)
モデレーター:
鎌江 伊三夫 (東京大学公共政策大学院 特任教授)
菅原 丈二 (日本医療政策機構 シニアアソシエイト)
調査・提言ランキング
- 【調査報告】認知症条例比較研究会最終報告書「共生社会の実現に向けた認知症条例へ」(2024年12月27日)
- 【政策提言】環境と医療の融合で実現する持続可能な健康長寿社会~プラネタリーヘルスの視点を取り入れた第3期健康・医療戦略への提言~(2024年12月20日)
- 【政策提言】腎疾患対策推進プロジェクト2024「労働世代における慢性腎臓病(CKD)対策の強化にむけて」~健診スクリーニング、医療機関受診による早期発見、早期介入の重要性~(2024年10月28日)
- 【調査報告】メンタルヘルスに関する世論調査(2022年8月12日)
- 【調査報告】「働く女性の健康増進に関する調査2018(最終報告)」
- 【政策提言】がん対策プロジェクト「乳がん医療の地域格差是正に関する提言書」(2025年1月31日)
- 【出版報告】こどもの健康プロジェクト 家庭向け小冊子「家庭で学ぶ・家庭で実践する、知的障がいのある子どものためのストレスマネジメント」(2025年2月3日)
- 【政策提言】保健医療分野における気候変動国家戦略(2024年6月26日)
- 【調査報告】「2023年 日本の医療の満足度、および生成AIの医療応用に関する世論調査」(2024年1月11日)
- 【政策提言】持続可能な社会のための気候と健康の融合:国が決定する貢献(NDC)にプラネタリーヘルスの視点を(2024年12月9日)