【申込受付中】(オンライン開催)HGPIセミナー特別編「ハーバード大学福島プログラム参加者が見た福島からの学び」(2025年3月22日 JST|3月21日 EDT)

日本医療政策機構(HGPI: Health and Global Policy Institute)は、ハーバード大学公衆衛生大学院(HSPH: Harvard T.H. Chan School of Public Health)の福島フィールドプログラムに参加した学生グループによる報告会を開催します。
福島県は2011年の東日本大震災と原発事故からの復興に向け、健康・環境・社会の各側面で多くの取り組みを行っています。本プログラムでは、福島の現状を学び、地域の人々と交流を深めながら、復興に向けた政策提言を行うことを目的としています。
当機構は震災直後の2011年11月、米国のシンクタンクとともに緊急フォーラム「グローバルに考える被災地の今~健康・医療分野における日米協力オープン・ダイアローグ~」を共催し、被災地の健康医療分野における長期的な国際協力体制の構築を目指してきました。さらに近年は、プラネタリーヘルスの視点から、気候変動、生物多様性の喪失、環境汚染などの変化が健康に与える影響についての議論を喚起し、持続可能な保健医療システムのあり方について議論しています。また、本プログラムについても、ハーバード公衆衛生大学院、三菱商事、竹田健康財団が1月16日に福島県会津若松市で実施した「会津プラネタリーヘルスフォーラム」についても協力をしています。
本セミナーでは、福島における復興への取り組みとその課題について国際的な視点から理解を深める機会を提供します。ハーバード大学の学生による発表を通じて、福島の現状が、特に福島県立医科大学、東京電力福島第一原子力発電所、会津若松市における地域フィールドワークなどでの経験を中心に海外の視点からどのように捉えられ、分析されているのかを知る機会としたいと思います。主な論点として、健康モニタリング、環境除染、リスクコミュニケーションという3つの分野で、地域社会のニーズを反映した具体的な政策提言が発表される予定です。これらの提言は、福島県の住民が直面している現実や、今後の復興に向けた取り組みについての知見を共有し、より効果的な政策立案への貢献を目指します。また、福島の経験を通じて、国際的にも影響が明らかになってきている自然災害や気候変動が公衆衛生に与える影響についての議論を深めます。この議論を通じて、日本国内のみならず、世界の災害対応や復興政策への示唆を導き出し、さらに最新のプラネタリーヘルスの視点なども交えながら地球規模の課題に対応するための議論を深める機会としたいと思います。
【開催概要】
- 登壇者:ハーバード大学公衆衛生大学院福島フィールドプログラム参加者
- 日時:2025年3月22日(土)8:00-9:30 JST|2025年3月21日(金)19:00-20:30 EDT
- 形式:オンライン(ZOOMウェビナー)
- 言語:英語(同時通訳なし)
- 参加費:無料
- 定員:500名
- 共催:ハーバード公衆衛生大学院武見国際保健プログラム
【プログラム】(日本時間・敬称略)
08:00-08:15 | 開会の辞 |
後藤 あや(ハーバード大学公衆衛生大学院 教授) 平竹 雅人(三菱商事 デジタルイノベーションセンター長/竹田健康財団 理事) |
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08:15-08:30 | グループ(1):Health Monitoring(健康モニタリング) |
テーマ:「福島県の精神健康モニタリング – より良い調査手法への提言」 概要:健康調査の現状と、住民参画とデータの利活用の側面からの提案 |
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08:30-08:45 | グループ(2):Environmental Decontamination(環境除染) |
テーマ:「福島の環境除染と持続可能な未来 – レガシーをどう再構築するか?」 概要:地域での除染の取り組みと国際的な連携による復興支援 |
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08:45-09:00 | グループ(3):Risk Communication(リスクコミュニケーション) |
テーマ:「風評被害からの脱却 – 福島15周年を機に考える新しいストーリー」 概要:福島の風評被害の現状と「From Stigma to Strength」キャンペーンの提案 |
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09:00-09:25 | パネルディスカッション&Q&A |
モデレーター: 菅原 丈二(日本医療政策機構 副事務局長) |
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09:25-09:30 | 閉会挨拶 |
Michael Reich(ハーバード大学公衆衛生大学院 名誉教授) |
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