【お知らせ】パンデミック予防・備え・対応に関する国連ハイレベル会合におけるアクションを求める公開書簡に署名(2023年9月12日)

2023年9月ニューヨークにて国連総会が開催されます。これに合わせて、20日には「パンデミック予防・備え・対応(PPPR: Pandemic Prevention, Preparedness and Response)」、21日には「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC: Universal Health Coverage)」、そして22日には「結核(Tuberculosis)」の3つの保健分野に関わるハイレベル会合(HLM: High Level Meeting)*の開催が予定されています。
今回の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な感染拡大(パンデミック)からも明らかなように、パンデミックは世界経済や持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)に対する脅威となっており、国際的な協力が急務です。
パンデミック・アクション・ネットワーク(Pandemic Action Network)と日本医療政策機構を含むパートナーは、160以上の団体が署名した5月4日付書簡の優先事項に沿った、野心的で的を絞った行動アジェンダを9月20日のパンデミック予防・備え・対応に関する国連ハイレベル会合を含む今年の国連総会で約束するよう、世界の指導者たちに呼びかけています。
この書簡は、以下のポイントを特に重視しています:
- パンデミックに対する政治的リーダーシップと多様な利害関係者の参加が必要である。各国政府や非政府組織、保健従事者、脆弱なコミュニティなど、全ての関係者の協力が求められる
- パンデミックの監視と説明責任のためのメカニズムを設立し、国際的な進捗状況の定期的な評価を行うべきである。国際的な協力を強化し、国際保健規則を改善することも重要である
- パンデミック対策のための国際的なプラットフォームを構築し、研究から提供までの過程を公平かつ手頃な価格で行えるようにすることが重要である。特に、低所得国と中所得国への支援が必要である
- パンデミックに対する資金調達が不足しているため、追加の資金を確保することが求められる。既存の資金に加えて、新たな資金を割り当てることで、パンデミック対策を強化することが期待される
- パンデミックに対する多様なセクターのアプローチと投資が必要である。特に、気候変動や移住がパンデミックのリスクを増加させる中、早期の発見と対応が重要である。国内の行動計画を気候変動対策と結びつけ、強力な公衆衛生システムを構築することが求められる
この書簡の日本語訳は下部PDFをご覧ください。
■国連総会議長からの書簡-健康関連プロセスについての政治的草案:
9月1日に、国連総会(第77回セッション)の退任する議長が、3つの重要な国連会議に向けた最新の公式声明の草案を発表しました。これらの草案は、さまざまな問題において到達した共通の立場を反映しています。ただし、健康に直接関連しないいくつかの政治的な問題で合意に達することはできませんでした。これからは、国連総会(第78回セッション)の新しい議長が、これらの問題についてさらに交渉を続けるか、草案をそのまま承認のために国連会議に提出するかを決定することになります。
*第78回総会議長による「– パンデミック予防・備え・対応(PPPR: Pandemic Prevention, Preparedness and Response) – プログラムと発言者」書簡が公表された。これによると、日本からは外務大臣が参加を予定している。
*第78回総会議長による「– ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC: Universal Health Coverage) – プログラムと発言者」書簡が公表された。これによると、日本からは総理大臣が参加を予定している。
*第78回総会議長による「– 結核(Tuberculosis) – プログラムと発言者」書簡が公表された。これによると、日本からは厚生労働大臣が参加を予定している。
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