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【申込受付中】(オンライン開催)第129回HGPIセミナー「エコチル調査からみた地球環境と人の健康の関連と今後の期待」(2024年12月23日)

【申込受付中】(オンライン開催)第129回HGPIセミナー「エコチル調査からみた地球環境と人の健康の関連と今後の期待」(2024年12月23日)

2015年に提唱された「プラネタリーヘルス」の概念は、人間の健康と地球の健康は表裏一体であることを示しており、人間と地球双方の健康が持続可能である最適な状態を探求していくことが求められています。地球規模で生じている気候変動、環境汚染および生物多様性の喪失は、すでに人々の生活や健康、そして社会に影響を及ぼすようになっており、世界規模の緊急事態にそれぞれの地域において対処するための調査研究およびそれに基づいた行動が必要です。

子どもの健康と環境に関する全国調査(通称:エコチル調査)は、2010年度から環境省が実施している10万組の家族が参加している大規模な疫学調査です。特に環境中の化学物質に焦点を当て、その影響についての調査を行っています。国立環境研究所のエコチル調査コアセンターが事務局を務めており、全国15地域の大学・医療機関に設置されたユニットセンター、医学的側面の支援を行う国立成育医療研究センターに設置されたメディカルサポートセンターと共に調査を進めています。2022年度には、追跡調査を行う期間を40歳程度になるまで調査を継続して進めていく方針が打ち出されるなど、より長期的に環境中の化学物質と人の健康の関連を調査する方針となっています。すでに480編以上の英文原著論文がエコチル調査から発表されており、世界的にも評価が高い大規模な出生コホート研究となっています。

このように、エコチル調査は地球環境と人の健康について理解する上で、重要な役割を担っておりますが、今後私たちが「プラネタリーヘルス」の視点に立ち、人間の健康と地球の健康について理解し、対策を講じていくためには、さらに広い視点での調査研究とそれに基づく対策が必要となります。

今回のHGPIセミナーでは、国立環境研究所 エコチル調査コアセンター センター長の山崎新氏をお招きし、エコチル調査のこれまでの取組と、今後の期待についてお話しいただきます。世界でも有数の大規模疫学調査のご経験から、プラネタリーヘルスの視点において、今後どのような取組が必要かについてご示唆をいただければと思います。

 

【開催概要】

  • 登壇者:
    山崎 新 氏
    (国立環境研究所 エコチル調査コアセンター センター長)
  • 日時:2024年12月23日(月) 18:30-19:45
  • 形式:オンライン(Zoomウェビナー)
  • 言語:日本語
  • 参加費:無料
  • 定員:500名

 


■登壇者プロフィール

山崎 新 氏(国立環境研究所 エコチル調査コアセンター センター長)

2006年京都大学大学院医学研究科博士後期課程を修了。2007年より京都大学大学院医学研究科准教授に就任。2015年国立環境研究所環境疫学研究室長、2017年同研究所環境リスク健康研究センター副センター長、2019年同研究所エコチル調査コアセンター長を歴任し、現在に至る。

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