【メディア掲載】「肥満症への理解を」(日本経済新聞 私見卓見、2024年3月22日)
日本医療政策機構シニアマネージャー吉村英里が、2024年3月22日付の日本経済新聞朝刊の「私見卓見」に、「肥満症への理解を」と題して寄稿いたしました。
記事の全文はこちらよりご覧ください。(日本経済新聞社アカウント会員登録等が必要です)
革新的な肥満症治療薬の登場と共に、ダイエット目的での適応外使用が懸念されています。そもそも適応外使用の問題は、体重過多の人への社会的スティグマや痩せていることへの憧れを過度に助長する社会の風潮が背景にあると考えられます。実際に、日本では体格指数(BMI: Body Mass Index)18.5未満の若い女性が増加しており、骨粗しょう症、不妊、低体重児出生のリスク等が高まることから問題になっています。
医療介入を必要としている肥満症患者には適切な医療に繋げる、一方で、即座に医療介入が不要な人や肥満・肥満症予防の観点からは、適切な栄養・食事量、適度な運動を習慣づけるといった、人間本来の活動の在り方を見直すことが必要です。そして、何よりスティグマの解消が肥満症対策として求められます。
日本医療政策機構では、肥満症当事者へのヒアリングおよび産官学民の専門家との議論を通じて、今後求められる肥満症対策について検討してきました。2023年度の政策提言【概要版】はこちらです。
調査・提言ランキング
- 【政策提言】腎疾患対策推進プロジェクト2024「労働世代における慢性腎臓病(CKD)対策の強化にむけて」~健診スクリーニング、医療機関受診による早期発見、早期介入の重要性~(2024年10月28日)
- 【政策提言】環境と医療の融合で実現する持続可能な健康長寿社会~プラネタリーヘルスの視点を取り入れた第3期健康・医療戦略への提言~(2024年12月20日)
- 【調査報告】「2023年 日本の医療の満足度、および生成AIの医療応用に関する世論調査」(2024年1月11日)
- 【調査報告】メンタルヘルスに関する世論調査(2022年8月12日)
- 【政策提言】保健医療分野における気候変動国家戦略(2024年6月26日)
- 【政策提言】持続可能な社会のための気候と健康の融合:国が決定する貢献(NDC)にプラネタリーヘルスの視点を(2024年12月9日)
- 【調査報告】「働く女性の健康増進に関する調査2018(最終報告)」
- 【政策提言】肥満症対策推進プロジェクト2023「患者・市民・地域が参画し、協働する肥満症対策の実装を目指して」(2024年4月8日)
- 【政策提言】腎疾患対策推進プロジェクト 2023「患者・市民・地域が参画し、協働する腎疾患対策に向けて」政策提言・地方自治体における慢性腎臓病(CKD)対策好事例集(2024年2月14日)
- 【出版報告】医療政策の形成過程における患者・市民参画(PPI)の手引き―患者・市民と行政それぞれに求められる取り組みとその好事例(2024年3月31日)
注目の投稿
-
2024-11-25
【申込受付中】(オンライン開催)第130回HGPIセミナー「難病法施行から10年『難病と社会を繋げる~メディアと当事者家族の視点から~』」(2025年1月28日)
-
2024-12-18
【政策提言】腎疾患対策推進プロジェクト2024「労働世代における慢性腎臓病(CKD)対策の強化にむけて」~健診スクリーニング、医療機関受診による早期発見、早期介入の重要性~(2024年10月28日)
-
2024-12-20
【政策提言】環境と医療の融合で実現する持続可能な健康長寿社会~プラネタリーヘルスの視点を取り入れた第3期健康・医療戦略への提言~(2024年12月20日)
-
2024-12-25
【申込受付中】(ハイブリッド開催)専門家会合「個別化精神医療の実現に向けて求められるイノベーション」(2025年1月22日)
-
2024-12-27
【活動報告】AMRに関する第2回国連総会ハイレベル会合(2024年9月26日)