活動報告 イベント

【申込受付中】第2回HGPIサロン2025:日本の社会保障の未来を見据えて「日本の医療費と皆保険制度の持続可能性」(2025年6月27日)

【申込受付中】第2回HGPIサロン2025:日本の社会保障の未来を見据えて「日本の医療費と皆保険制度の持続可能性」(2025年6月27日)

日本医療政策機構(HGPI)は、非営利・独立・超党派の民間シンクタンクとして、医療・社会保障の課題に取り組んできました。当機構は多様なステークホルダーの集合知を活かして、社会に新たな選択肢を提示することで市民主体の医療政策の実現を目指しています。

現在、日本の社会保障制度は急速な高齢化と生産年齢人口の減少という構造的な課題に直面しています。後期高齢者の増加に伴う医療介護サービスの需要拡大により、社会保障給付費は2040年までに190兆円に達すると予測され、これに生産年齢人口の減少による労働力不足が重なり、現役世代の負担増大と制度の持続可能性の危機をもたらしています。一方で、政府や民間の有識者の中では、これらの課題を克服するための前向きな取り組みが進展しています。医療・介護分野では技術革新が加速しており、新たなサービスやシステムイノベーションが生まれつつあります。また、共生社会の実現を目指した政策や活動が全国各地で展開されるなど、希望ある動きが広がっています。こうした取り組みは、日本の医療介護産業を成長産業としてさらなる発展に導くとともに、地域社会の活性化にも寄与する可能性を秘めています。

過去には社会保障制度改革国民会議が2012年に設置され、長期的な視点で社会保障制度の持続可能性や成長の方向性を議論しました。この議論は、「自助・共助・公助」の最適なバランスを探りつつ、社会保障制度の充実と効率化を追求する中で、日本の社会保障政策の土台を築きました。現在は、その流れを受け継ぎ、全世代型社会保障構築会議が開催され、さらに前進する議論が行われています。さらに、厚生労働省は2024年に「近未来健康活躍社会戦略」を公表し、持続可能な社会保障制度の構築に向けた具体的なビジョンを示しています。この戦略では、「医療・介護産業の成長促進」「国民への還元を目指したイノベーション活用」「健康活躍社会の実現」を主要目標として掲げています。

このような変化の兆しを背景に、当機構では「HGPIサロン2025」のテーマを「日本の社会保障の未来を見据えて」として、未来に向けた議論の場を2025年を通じて提供いたします。本サロンは、チャタムハウスルールの下、参加者同士が自由かつ率直に対話を行い、政策形成のための洞察やアイデアを生み出すプラットフォームとして機能します。ICTの活用による医療・介護の効率化や予防医療の強化、女性や高齢者の活躍促進など、具体的な課題に焦点を当て、理事や参加者とともに建設的な議論を進めてまいります。

HGPIサロンは、医療・社会保障における課題を共有しながら、未来を見据えた解決策を共に探求する場です。本企画は、運営費を賄うための会場費や運営費に限定して使用されておりますが、個人賛助会員の皆様には無料でご参加いただけます。ぜひこの機会にご参加いただき、私たちとともに日本の社会保障の明るい未来を描いていただければ幸いです。


【開催概要】

  • 第2回登壇者

ゲスト:津川 友介(日本医療政策機構 理事)
モデレーター 滋野 界
(日本医療政策機構 シニアアソシエイト)

  • 日時:2025年6月27日(金)18:30-20:00(受付開始:18:15)
  • 形式:対面のみ
  • 会場:Global Business Hub Tokyo(〒100-0004 東京都千代田区大手町1-9-2大手町フィナンシャルシティ グランキューブ3階 GBHT)
  • ルール:チャタムハウスルール
    (話し手に匿名性を提供し、情報の公開と共有を促進することを目的に、英国におけるChatham Houseが起源となり始まったルールです。現在では、自由な議論を促す助けとして世界中で使用されています。)
  • 言語:日本語のみ

  • 参加費:
    個人賛助会員:無料
     >> 個人賛助会員のお申込みはこちら
    一般:事前クレジットカード決済 4,000円 当日キャッシュレス決済 4,400円
    学生(学部生のみ):事前クレジットカード決済 3,000円 当日キャッシュレス決済 3,300円(学生証をお持ちください)
    ※会場では軽食を提供させていただきます。本参加費は軽食・会場運営費に全額当てられます。
  • 定員:60名(個人賛助会員優先)
    ※応募者多数の場合抽選

 

申込期日:2025年6月19日(木)23:59

上記「お申込みはこちら」ボタンよりお名前、メールアドレスなどの必要事項を入力ください。お申込み後に、申込完了メールが届きます。
メールが届かない場合は、お手数ですが当機構事務局まで、メール(info@hgpi.org)にてご連絡ください。

当選のご連絡:2025年6月20日(金)15:00までにお知らせ

本イベントは定員60名で、お席に限りがあるため、お申込みをいただいた後、当機構にて厳選なる抽選の後、ご参加いただける方にメールにてお知らせいたします。
個人賛助会員の方は優先的にご案内いたします。

 

【プログラム】

18:30-18:35 オープニング

TBD

18:35-19:30 対談セッション

ゲスト:津川 友介(日本医療政策機構 理事)
モデレーター:滋野 界(日本医療政策機構 シニアアソシエイト)

対談内容:
– 日本の社会保障が直面する2040年までの課題
– 2025年~2030年に焦点を当てた具体的な政策対応

19:30-19:55 質疑応答
(参加者とのインタラクティブなセッション)

19:55-20:00 クロージング

 

■プロフィール

津川 友介(日本医療政策機構 理事)
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部(内科)・公衆衛生大学院(医療政策学)准教授、医師。ハーバード大学博士課程修了(PhD)。聖路加国際病院、世界銀行、ハーバード公衆衛生大学院での勤務を経て、2017年より現職。JAMA Intern Med、BMJ等に原著論文を複数掲載。著書に週刊ダイヤモンドベスト経済学書第1位の「原因と結果の経済学」(ダイヤモンド社、中室牧子氏と共著)、「世界一わかりやすい医療政策の教科書」(医学書院)など。専門は医療政策学、医療経済学。

滋野 界(日本医療政策機構 シニアアソシエイト)
神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部看護学科を卒業し、看護師、保健師免許を取得。東京医科大学病院集中治療室(ICU: Intensive Care Unit)/冠疾患治療室(CCU: Cardiac Care Unit)にて勤務後、日本赤十字看護大学大学院看護学研究科共同災害看護学専攻(DNGL: Disaster Nursing of Global Leader)に入学。「東日本大震災」中長期支援、「平成30年7月豪雨」愛媛県への急性期支援、「令和元年台風第19号」福島県への急性期支援等の災害支援活動に携わる。災害対応時、その渦中にいる医療職者の健康と仕事について研究を行うなかで、災害という非日常に関する政策のあり方に興味を持ち、2021年6月より日本医療政策機構に参画する。

 


■今後の開催予定

(終了)第1回 2025年2月14日「医療・介護サービスの効率化とICT活用による生産性向上」武藤 真祐(日本医療政策機構 理事)
第2回 2025年6月27日「日本の医療費と皆保険制度の持続可能性」津川 友介(日本医療政策機構 理事)
第3回 2025年10月7日「社会保障制度の見直しと世代間の公平性確保」小野崎 耕平(日本医療政策機構 理事)
第4回 2025年11月11日「多様な就労・社会参加の促進と共生社会の実現」堀田 聰子(日本医療政策機構 理事)

 


イベント一覧に戻る
PageTop