【開催報告】プラネタリーヘルスプロジェクト「プラネタリーヘルス~持続可能な地球環境を確立するために~」第3回アドバイザリーボード会合(2023年10月30日)
日付:2023年12月1日
タグ: プラネタリーヘルス
日本医療政策機構は、プラネタリーヘルスプロジェクト2023年度第3回アドバイザリーボード会合を2023年10月30日に開催いたしました。
当機構では、プラネタリーヘルスに関する議論を前進させ、地球と人の健康の向上に資することを目的に、2022年度にプラネタリーヘルスプロジェクトを立ち上げ、アドバイザリーボードを組成しました。2023年度もアドバイザリーボードでの議論を中心として、様々な取り組みを予定しております。
プラネタリーヘルス・アライアンス(PHA: Planetary Health Alliance)は、「プラネタリーヘルスとは、地球の自然システムに対する人間の干渉が、人間の健康や地球上のすべての生命に与える影響を分析し、対処することに焦点を当てた解決志向の学際的分野であり社会運動である」と説明しています。本分野は、世界各国で気候変動や環境負荷などの影響が異なることもあり、課題やそれに対する様々な緩和策や適応策などの議論が行われています。自然災害が多く、少子高齢化社会を迎えている日本においても独自の課題をマルチステークホルダーで設定し理解を広めていくことが、今後の議論を深め、課題を解決する上で必要です。
本プロジェクトでは、第2回会合から第3回会合の間に、アドバイザリーボードなどで提案された以下の内容について取り組んでおります。
- 【政策提言】プラネタリーヘルスの視点から考える2023年UHC政治宣言に対する期待(2023年9月8日)
- 【HGPI賛同協力 オンライン署名活動】「医療・保健・介護でもネットゼロ宣言」主催:一般社団法人みどりのドクターズ(2023年9月19日)
- 【メディア掲載】「医師とプラネタリーヘルス」日本医師会 日医ニュース(2023年9月20日)
- 【環境省主催「デコ活宣言」の表明と「デコ活応援団」への参画】(2023年10月16日)
2023年度第3回会合では、3名のメンバーから課題意識と取り組みについて議題提供をいただきました。事務局からは、第1・2回会合で出た議題やその取組みについて全体で共有し、本プロジェクトにおける今後の活動について情報共有を行いました。
■第3回アドバイザリーボード
17:00-17: 05 趣旨説明
鈴木 秀(日本医療政策機構 シニアアソシエイト)
17:05-17:25 プラネタリーヘルスに関する課題意識の共有1
発表1「プラネタリーヘルス課題意識の共有1」
山形 諒平(ノボ ノルディスクファーマ株式会社 医療政策・渉外本部 サステナビリティマネージャー)
発表2 「気候変動・環境保健に関する日本医師会の取組み」
細川 秀一(公益社団法人 日本医師会 常任理事)
17:25-17:40 全体討議1
17:40-17:50 事務局からの共有
鈴木 秀(日本医療政策機構 シニアアソシエイト)
18:15-18:30 プラネタリーヘルスに関する課題意識の共有2
発表3
「1.自然資本を取り巻くグローバル市場における健康資本の価値について」
「2.パブリックヘルスとプラネタリーヘルスの連動について」
近藤 尚己(京都大学 大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 社会疫学分野 主任教授)
18:30-18:55 全体討議3
18:55-19:00 今後のスケジュール・その他
鈴木 秀(日本医療政策機構 シニアアソシエイト)
<第3回アドバイザリーボードの様子>
アドバイザリーボードメンバー(敬称略・五十音順)
有馬 覚(第一三共株式会社 サステナビリティ推進部 環境経営・グローバルヘルスグループ)
鹿嶋 小緒里(広島大学 IDEC 国際連携機構 プラネタリーヘルスイノベーションサイエンス(PHIS)センター長/広島大学大学院 先進理工系科学研究科 環境保健科学研究室 准教授)
神ノ田 昌博(環境省 大臣官房 環境保健部長)
工藤 泰子(一般財団法人日本気象協会 環境・エネルギー事業部 主任技師)
近藤 尚己(京都大学 大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 社会疫学分野 主任教授)
菅原 聡(一般社団法人Green innovation 代表理事)
鈴木 定彦(北海道大学 ディスティングイッシュトプロフェッサー/北海道大学 人獣共通感染症国際共 同研究所 バイオリソース部門 教授/北海道大学 ワクチン研究開発拠点 研究支援部門長・教授)
中野 夕香里(公益社団法人 日本看護協会 常任理事)
中村 桂子(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 国際保健医療事業開発学分野 教授)
南齋 規介(国立環境研究所 資源循環領域 国際資源持続性研究室長)
橋爪 真弘(東京大学大学院 医学系研究科 国際保健政策学 教授)
原口 真(MS&ADインターリスク総研 フェロー/MS&ADインシュアランスグループホールディングス TNFD専任SVP)
日下 英司(厚生労働省 大臣官房 国際保健福祉交渉官)
夫馬 賢治(信州大学 グリーン社会協創機構 特任教授 /株式会社ニューラル CEO)
細川 秀一(公益社団法人 日本医師会 常任理事)
松尾 雄介(公益財団法人 地球環境戦略研究機関 ビジネスタスクフォースディレクター)
光武 裕(アストラゼネカ株式会社 ジャパンサステナビリティディレクター)
山形 諒平(ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 医療政策・渉外本部 サステナビリティ マネジャー)
山野 博哉(国立環境研究所 生物多様性領域 領域長)
山本 尚子(国際医療福祉大学 大学院 教授/国際医療協力センター長)
渡辺 知保(長崎大学 プラネタリーヘルス学環長/熱帯医学・グローバルヘルス研究科 教授)
日本国際保健医療学会学生部会(jagh-s: Japan Association for Global Health, Students Section)
アジア医学生連絡協議会日本支部(AMSA Japan: Asian Medical Students’ Association Japan)
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