【開催報告】超党派国会議員向け医療政策勉強会「30分で伝える医療政策最前線:こどものメンタルヘルスを考える~教育現場の抱える課題とストレスマネジメント~」(2023年3月9日)
日本医療政策機構は、超党派国会議員向け医療政策勉強会「30分で伝える医療政策最前線:こどものメンタルヘルスを考える~教育現場の抱える課題とストレスマネジメント~」を開催いたしました。
今回は、早稲田大学人間科学学術院 教授/日本ストレスマネジメント学会 理事長の嶋田洋徳氏が講演し、こどものストレスマネジメントについて、その要因や近年の動向、ストレス反応とその気づき方や対象方法などについて概要をご紹介いただいたほか、最近の政策動向や学校や家庭が抱える課題について、さらには今後のあるべき方向性についてご説明いただきました。
講演後の質疑応答では、出席議員から多くの質問や意見が相次ぎ、活発な意見交換の機会となりました。
<講演のポイント>
- 子どもたちへのストレスマネジメント教育は、その重要性が広く認識されてきており、科学的なエビデンスや、学校関連の法令・指針等の整備が整いつつある
- しかしながら、学校現場では、多様かつ大量のカリキュラム実施が求められており、ストレスマネジメント教育を新たに充実させる余地が少ない
- 現行では、保健体育科や総合的な学習、特別活動の時間内でやりくりしている状況であるが、その他の科目内でも取り扱う余地は広く、全体を俯瞰しながらカリキュラムの中に取り込んでいくといった観点も必要である
- まだGIGAスクール構想によって、児童・生徒へのタブレット等の配布も進んでおり、従来の教員による講義等に限定せず、成人でも実施されているストレスチェックやその他ICTを活用した取り組みは実現可能性も高く、検討を進めるべきである
【プログラム】(敬称略)
趣旨説明
栗田 駿一郎(日本医療政策機構 マネージャー)
開会の辞
青山 周平(衆議院議員)
講演「こどものストレスマネジメントと教育現場の課題」
嶋田 洋徳(早稲田大学人間科学学術院 教授/日本ストレスマネジメント学会 理事長)
指定発言
伊藤 孝恵(参議院議員)
梅村 みずほ(参議院議員)
English
調査・提言ランキング
- 【調査報告】メンタルヘルスに関する世論調査(2022年8月12日)
- 【政策提言】保健医療分野における気候変動国家戦略(2024年6月26日)
- 【政策提言】「認知症施策推進基本計画策定へ、今必要な3つの視点」~誰もが、いつでも、「共に生きる」社会の実現を目指して~(2024年4月1日)
- 【論点整理】NCDs関連プロジェクト「地方自治体における生活習慣病対策の教訓と課題、未来への展望」(2024年6月17日)
- 【政策提言】腎疾患対策推進プロジェクト 2023「患者・市民・地域が参画し、協働する腎疾患対策に向けて」政策提言・地方自治体における慢性腎臓病(CKD)対策好事例集(2024年2月14日)
- 【調査報告】「働く女性の健康増進に関する調査2018(最終報告)」
- 【政策提言】女性の健康推進プロジェクト「産官学民で考える社会課題としての更年期女性の健康推進政策提言書」(2024年7月31日)
- 【出版報告】医療政策の形成過程における患者・市民参画(PPI)の手引き―患者・市民と行政それぞれに求められる取り組みとその好事例(2024年3月31日)
- 【調査報告】「子どもを対象としたメンタルヘルス教育プログラムの構築と効果検証」報告書(2022年6月16日)
- HGPI 報告書・提言書リスト
注目の投稿
-
2024-08-23
【開催報告】「難病の日」シンポジウム「患者・市民の視点から考えるこれからの難病対策」(2024年5月23日)
-
2024-08-27
【HGPI政策コラム】(No.47)-プラネタリーヘルスプロジェクトより-「第10回:低炭素で持続可能な保健医療システム実現に向けたATACHによる支援」
-
2024-08-27
【申込受付中】(オンライン開催)HGPIセミナー特別編 認知症月間・世界アルツハイマー月間記念「認知症共生社会の実現に向けた企業の役割とは」(2024年9月19日)
-
2024-09-02
【申込受付中】世界メンタルヘルスデー2024 オンラインセミナー「ストレスマネジメント」(2024年10月2日)