【お知らせ】プラネタリーヘルス10周年:PHAに関する最新情報(2025年5月15日)
日付:2025年5月28日
タグ: プラネタリーヘルス
2025年は、プラネタリーヘルスという概念が正式に提唱された、ロックフェラー財団とランセット委員会による画期的な報告書の発表から10周年を迎えると同時に、日本医療政策機構も正式なメンバーであるプラネタリーヘルスアライアンス(PHA: Planetary Health Alliance) の設立からも10年となります。プラネタリーヘルスという概念は、新たな科学的コンセプトから、相互に関連する地球規模の課題に取り組むための解決策の枠組みへと進化してきました。増え続ける証拠が示すのは、人々が災害を防ぎ、持続可能な幸福を実現するためには、自然との関係、そして人と人との関係を根本的に見直す必要があるということです。これからの10年は、あらゆる分野・あらゆる規模での加速的な行動が求められています。
日本医療政策機構(HGPI)のプラネタリーヘルスプロジェクトにおいても、この10周年の節目を記念すると共に、PHAについての最新情報を共有いたします。
PHAは2025年4月に、新たにリニューアルされた公式ウェブサイトを公開しました。(英語のみ)
新ウェブサイトでは、プラネタリーヘルスに関する幅広いリソースや最新情報に、より簡単にアクセスできるようになりました。
主な特徴は以下の通りです:
- 2,000件以上の検索可能なリソースによる、最先端の研究成果と実践的なソリューションの紹介
- 地域ハブ専用ページにより、地域内の協力と知識共有を促進
- 環境変化と健康影響別に整理された「教育コンテンツ」
- 「ストーリーズ・フロム・ザ・フィールド(Stories from the Field)―次世代リーダーたちによる現場からの体験談」
- イベント、ニュース、助成金・参加機会に関する動的なリスト掲載
PHAのリサーチとリソース(Research & Resources)ページでは、人の健康と環境変化の関係性に着目した教育、アドボカシー、行動を支援する、包括的で検索可能なライブラリが提供されています。学術論文、政策提言、事例研究、マルチメディア資料など、数千件に及ぶ厳選されたリソースが収められており、研究者、教育者、政策立案者、実務者のためのグローバルな知識拠点となっています。
HGPIの「プラネタリーヘルスプロジェクト」から公表された提言書や報告書も、PHAのリサーチとリソースのページに掲載されています。たとえば、2023年の国連ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC: Universal Health Coverage)政治宣言にプラネタリーヘルスの視点を取り入れるための提言、日本のヘルスケアシステムのレジリエンス強化と脱炭素化に向けた戦略、2040年代を見据えた持続可能で健康な社会の実現に向けた長期ビジョンなどの提言書のほかに、環境課題に取り組むヘルスセクターの役割を分析した報告書や、製薬業界によるグリーンサプライチェーンを通じたカーボンニュートラリティ達成への取り組みを紹介するコラムも掲載されています。
2023年5月に長崎大学を事務局とし、組織化されたプラネタリーヘルスアライアンス日本ハブ(PHAJHub: Planetary Health Alliance Japan Hub)も日本を中心に様々な取り組みが行われています。プラネタリーヘルスの情報発信の強化を目的に、HGPIはPHAニュースレターを日本語に翻訳し、国内の読者にも情報を届ける取り組みを開始しました。さらに、PHAJHubは日本に加え、韓国、モンゴル、台湾を含む「東アジアハブ」として地域ネットワークを拡大しており、共通の環境・健康課題に取り組むための学び合いと連携を促進しています。
PHAJHubの注目のイベントとして、PHAJHub主催のプラネタリーヘルス・カフェ&バー(Planetary Health Café and Bar)が毎月オンラインで開催されています。このイベントは、プラネタリーヘルスに関心のある学生、社会人、どなたでも気軽に参加できる場であり、PHAJHubのメンバーでない方でも参加可能です。プラネタリーヘルス・カフェ&バーのテーマとホストは毎月交代し、リラックスした雰囲気の中でオープンな対話を促進し、分野横断的な交流を通じて実践的なアクションにつなげていくことができる場を目指して開催されています。
PHAJHubの最新活動については、ニュースページをご覧ください。(日本語)
PHAニュースレターのご登録はこちらからどうぞ。(英語)
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