【申込終了】プラネタリーヘルス専門家会合 未来の医療を築く:GGHHとともに考える持続可能で強靭なヘルスシステムのビジョン(2024年11月5日)
日付:2024年10月7日
タグ: プラネタリーヘルス
日本医療政策機構(HGPI: Health and Global Policy Institute)は、昨年、グローバル・グリーン・アンド・ヘルシー・ホスピタルズ(GGHH: Global Green and Healthy Hospitals)ネットワークの正式メンバーとなりました。GGHHは、80カ国以上から1750以上のメンバーを有する国際的な組織で、より健康で持続可能な未来を実現するために、医療分野の変革を目指しています。GGHHは、病院、医療施設、および保健医療システムの環境への影響を減らし、公衆衛生と環境の健康を促進することを推奨しています。また、「リーダーシップ」「化学物質」「廃棄物」「エネルギー」「水」「交通」「食品」「医薬品」「建築物」「調達」という10の相互に関連する目標を通じて、メンバーの持続可能性への取り組みをサポートし、革新的なツールやリソースを提供しています。
今年、国連環境計画(UNEP: United Nations Environmental Programme)が公表した「新たな地平を切り開く: プラネタリーヘルスと人類の幸福に関するグローバルな未来予測レポート(Navigating New Horizons: A Global Foresight Report on Planetary Health and Human Wellbeing)」では、環境と健康の相互依存性が強調される中で、世界各国が協力して取り組むことの重要性を訴えています。特に、国際的な協力を通じて持続可能な未来を築くための緊急行動を促しています。また、環境問題がもたらすリスクだけでなく、グリーンエコノミーや技術革新を通じた新しい機会にも言及しています。この視点は、変革の必要性を強調しつつ、将来に向けた希望も伝えています。
このような議論は、例えば、ベトナムで開催される第6回アジア太平洋グリーンヘルスケアシステム会議、アゼルバイジャンで開催予定の気候変動枠組条約第29回締約国会議(COP29)における健康と気候変動の議論、そして韓国で予定されているプラスチック条約に関する国際交渉などにおいても具体的な気候変動、環境汚染、そして生物多様性の喪失などの健康影響に対するヘルスセクターの役割について検討が深まると考えられます。
日本政府は持続可能な開発目標(SDGs)実施指針や環境省が主導する第6次環境基本計画に「プラネタリーヘルス」を政策フレームワークとして統合を試み、また、厚生労働省は「気候変動と健康に関する革新的行動のためのアライアンス(ATACH: Alliance for Transformative Action on Climate and Health)」に参加し、経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)においても、その推進について言及がなされています。また、二国間協力を進める国際協力機構(JICA: Japan International Cooperation Agency)においても、プラネタリーヘルスおよび気候変動と健康をJICAグローバル・アジェンダと呼ばれる各種課題を推進するうえでの横断的な課題として位置付けています。さらに、海洋環境を含むプラスチック汚染についても「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を提唱し、2050年までに追加的な海洋プラスチック汚染をゼロにすることを目指しています。
本専門家会合は、国際的な知見を共有するとともに、日本の保健医療システムの環境負荷削減や国際社会と連携し得る領域について、最前線で活躍する国内外の専門家とともに議論します。
【開催概要】
- 日時:2024年11月5日(火)15:00-16:50
- 形式:対面のみ
- 会場:Global Business Hub Tokyo(〒100-0004 東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ3階)
- 言語:日本語・英語(同時通訳有り)
- 参加費:無料
- 主催:日本医療政策機構
- 共催:グローバル・グリーン・アンド・ヘルシー・ホスピタルズ(GGHH)
- 後援:日本ゼロカーボン・ウェルフェア協議会、みどりのドクターズ
- 定員:80名(先着順)
【プログラム】(敬称略・順不同・登壇依頼中を含む)
15:00-15:10 開会の挨拶
Nick Thorp(グローバル・グリーン・アンド・ヘルシー・ホスピタルズ ネットワークディレクター)
15:10-15:50 基調講演
Ming-Nan Lin(大林慈済病院 副院長)
古城 資久(日本ゼロカーボン・ウェルフェア協議会 代表理事/伯鳳会グループ 理事長)
16:00-16:45 パネルディスカッション
Ming-Nan Lin(大林慈済病院 副院長)
古城 資久(日本ゼロカーボン・ウェルフェア協議会 代表理事/伯鳳会グループ 理事長)
Mara Medrano(ヘルスケア・ウィズアウト・ハーム東南アジア リージョナルエンゲージメントマネージャー)
木戸口 結子(アストラゼネカ株式会社 執行役員 コーポレートアフェアーズ本部長)
16:45-16:50 閉会の挨拶
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