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【活動報告】コネクティング・クライメート・マインズ 第2回ダイアログ・セッション(2023年10月24日)

【活動報告】コネクティング・クライメート・マインズ 第2回ダイアログ・セッション(2023年10月24日)

コネクティング・クライメート・マインズ(CCM: Connecting Climate Minds)による東アジア・東南アジアの地域招集、第2回ダイアログ・セッションが実施されました。日本医療政策機構(HGPI)副事務局長の菅原丈二とプログラムスペシャリストの五十嵐ナーヤ ハーパーは、地域共同招集者(Regional Co-Convenor)として参加し、グループディスカッションのファシリテーターを務めました。

第2回ダイアログ・セッションでは、地域から67名の参加者が参加し、第1回ダイアログ・セッションで出たテーマについて意見を交換しました。セッション中に行われた2つのブレイクアウト・セッションでは、参加者が研究と行動課題の「方法」について貴重な洞察を提供し、「研究を通じた知識の創造」と「エビデンスに基づく政策と行動の育成」という2つのテーマのもと、研究を実施し、エビデンスを行動に移すために何が必要かを議論しました。

議論の中で出てきた課題には、政治的干渉、データの入手しやすさ、一般市民の認識と信頼、メンタルヘルスに対する偏見、優先事項の競合、資源の制約、変化への抵抗などがありました。気候変動とメンタルヘルスとの関係の理解には多くのギャップがありますが、このトピックに関する知識が深まるにつれ、気候変動がメンタルヘルスに与える影響に関する新たな概念をよりよく理解するために、これだけにとどまらず焦点を拡大することは有益となるでしょう。

気候変動とメンタルヘルスのための研究と行動を形成するために、次の課題は、ダイアログで得られた知見を活用し、研究者がコミュニティのニーズを理解し、この分野での行動を提唱し、資金調達を促進するために利用することです。この研究は、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC: United Nations Framework Convention on Climate Change)による第28回締約国会議(COP28)のような世界的な政策提言の場で、研究者や資金提供者とともに共有されます。

コネクティング・クライメート・マインズを通じて、コミュニティは成長を続け、ケーススタディや生活体験談が共有され、収集されたすべてのリソースや情報をグローバルなオンラインハブに保存する準備が進められています。

 


■コネクティング・クライメート・マインズについて

コネクティング・クライメート・マインズは、ウェルカム・トラストの資金提供によるグローバルなイニシアチブであり、研究、政策、デザイン、実体験などの専門知識を世界中から集めています。このプロジェクトは気候変動とメンタルヘルスの関連を持つグローバルおよび地域コミュニティの招集者による研究と行動のアジェンダを開発することを目的としております。

コネクティング・クライメート・マインズの活動に関する詳細はこちらを、各地域における実践事例の詳細はこちらをご覧ください。

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