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【開催報告】グローバルヘルス・エデュケーション・プログラム(G-HEP)2021-2022 グローバルヘルス・アカデミー第7回講義「政策提言とアドボカシー」(2021年8月11日)

【開催報告】グローバルヘルス・エデュケーション・プログラム(G-HEP)2021-2022 グローバルヘルス・アカデミー第7回講義「政策提言とアドボカシー」(2021年8月11日)

グローバルヘルス若手人材育成のためのグローバルヘルス・エデュケーション・プログラム(G-HEP: Global Health Education Program)の第7回講義を開催し、「政策提言とアドボカシー」をテーマに当機構の乗竹亮治(理事・事務局長/CEO)と菅原丈二(マネージャー)が登壇しました。

前半で、菅原は、公衆衛生の主な概念である健康増進、健康の社会的決定要因、健康の公平性などについて説明しました。それに加え、アドボカシーとは何か、また、アドボカシーを行うための実践的な手法について話がありました。さらに、HIV/AIDSのアドボカシーの歴史や国境なき医師団(MSF: Médecins Sans Frontières)の薬価引き下げキャンペーンを紹介しました。最後に、住んでいる地域のニーズを理解すること、政治家と繋がること、そして声を上げることにより、個人でもアドボカシー活動ができることを強調しました。

後半では、乗竹が、HGPIが過去に行ったアドボカシー活動の経験に基づき、効果のあった手法について事例を紹介しました。例えば「がん政策」のプロジェクト(2005年〜)では、定量的なデータの収集、コミュニケーション戦略、およびステークホルダー・政策立案者・メディアとの繋がりの重要性を説明しました。また、「脳卒中・循環器疾患」のプロジェクト(2009年~)では、他の疾患や海外から学ぶことの重要性を示し、患者・当事者の声を集約し政策アドボケーターを育成支援活動として「非感染性疾患」のプロジェクト(2011年~)を紹介しました。

次の講義(量的質的研究手法)は2021年9月8日に開催します。

■プログラム(講義):
第1回 タイのヘルスシステムとCOVID-19(終了)
第2回 日本のヘルスシステムとCOVID-19(終了)
第3回 コミュニティヘルス(終了)
第4回 ヘルステクノロジー(終了)
第5回 グローバルヘルス(終了)
第6回 移民のヘルス(終了)
第7回 政策提言とアドボカシー(終了)
第8回 量的質的研究手法

 

グローバルヘルス・エデュケーション・プログラム(G-HEP: Global Health Education Program)は、日本医療政策機構とタイ・マヒドン大学公衆衛生学部の共同プログラムです。


■マヒドン大学について

マヒドン大学は、タイにおける医学教育を牽引する大学であり、公衆衛生学について国内で初めて専門的に取り組み始めた学術機関です。

ビジョン:
 2021年までにヘルスリテラシーに精通した専門家をASEAN諸国に輩出し、各国の人々の健康を促進する

ミッション:
 1. ヘルスリテラシーに精通した専門家になることにより、成果に基づく公衆衛生教育を提供する
 2. 公衆衛生教育、統合的かつ革新的な研究、健康と長寿および人類の発展を促進し、優れた意思決定に基づく専門的な学術に基づく知見を提供するリーダーを育成する

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