活動報告 調査・提言

【出版報告】長崎プラネタリーヘルス専門家会合「COP27およびCOP15からG7広島サミットへ:地球規模で生じている気候変動、環境、生物多様性と人間の健康に関する課題解決に向けた新しいパートナーシップ」報告書(2023年10月3日)

【出版報告】長崎プラネタリーヘルス専門家会合「COP27およびCOP15からG7広島サミットへ:地球規模で生じている気候変動、環境、生物多様性と人間の健康に関する課題解決に向けた新しいパートナーシップ」報告書(2023年10月3日)

2023年5月12日(金)に日本医療政策機構および長崎大学の共同主催のもと開催した長崎プラネタリーヘルス専門家会合「COP27およびCOP15からG7広島サミットへ:地球規模で生じている気候変動、環境、生物多様性と人間の健康に関する課題解決に向けた新しいパートナーシップ」の報告書を公表いたしました。

本会合では、気候変動を含む地球環境と人間の健康の結びつきについて、国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)や国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)における議論を国内外の専門家から共有していただき、その問題意識の認識や理解を促進すること、2023年に開催される主要国首脳会議(G7)広島サミットやG7長崎保健大臣会合等関連したハイレベル会合に向けた議論のための環境を醸成することを目的として開催しました。

2023年9月21日に開催された「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC: Universal Health Coverage)」ハイレベル会合では、新たな「UHC政治宣言」が採択され、プラネタリーヘルス課題についても取り上げられました。また、2023年11月30日から12月12日、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC: United Nations Framework Convention on Climate Change)による第28回締約国会議(COP28)がアラブ首長国連邦(UAE: United Arab Emirates)のドバイで開催されます。COP28では、12月3日に「健康の日(Health Day)」が初めて設定され、気候変動の健康影響について光を当て、各国の環境大臣と保健大臣による議論が予定されています。

本会合の報告書をもとに、国内外のステークホルダーによって取り組みがより一層深まることを期待しています。

なお、当日の議論は以下のページより動画にてこちらからご視聴いただけます。

【開催概要】

日時:2023年5月12日(金)15:00-18:00

会場:長崎大学 文教スカイホール(長崎県長崎市文教町1-14)

共同主催:日本医療政策機構、長崎大学

後援:東京大学、国立環境研究所、地球環境戦略研究機関(IGES)、日本医師会、環境省、長崎県、長崎市

協賛:ウェルカム・トラスト、アストラゼネカ株式会社、武田薬品工業株式会社

 

【プログラム】(敬称略・順不同)

15:00-15:05 開会の辞

  • 黒川 (日本医療政策機構 代表理事)

15:05-15:25 基調講演1:気候変動対策において健康を主流化するための新たなパートナーシップづくり

  • Alan Dangour(ウェルカム・トラスト 気候と健康担当ディレクター)

15:25-15:30 ビデオメッセージ1:持続可能な市場のためのイニシアティブ(SMI)の取り組み

  • Pam Cheng(アストラゼネカ社 グローバルオペレーション&IT担当 エグゼクティブバイスプレジデント兼チーフサステナビリティオフィサー)

15:30-16:25 パネルディスカッション1:現代の喫緊の健康課題を解決するために、国際社会は気候変動にどのように対処すべきなのか

パネリスト:

  • Alan Dangour(ウェルカム・トラスト 気候と健康担当ディレクター)
  • 橋爪 真弘(東京大学大学院医学系研究科 国際保健学専攻 国際保健政策学分野 教授)
  • 南齋 規介(国立環境研究所 国際資源持続性研究室 室長)
  • Maria Neira(世界保健機関(WHO) 環境・気候変動・健康局 ディレクター)
  • Juliette White CBE(アストラゼネカ社 グローバルSHE&サステナビリティ担当 バイスプレジデント)

モデレーター:菅原 丈二(日本医療政策機構 副事務局長)

16:30-16:50 基調講演2:プラネタリーヘルスに貢献する学問領域を超えた取り組み

  • 河野 (長崎大学 学長)

16:50-16:55 ビデオメッセージ2:生物多様性・環境汚染分野における取り組み

  • 武内 和彦(公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES) 理事長)

16:55-17:50 パネルディスカッション2:プラネタリーヘルス 包括的な視点で日本社会が取るべき対策

パネリスト:

  • 春日 文子(フューチャー・アース 国際本部事務局日本ハブ事務局長)
  • 原口 (MS&ADインターリスク総研 フェロー/MS&ADインシュアランスグループホールディングス TNFD専任SVP)
  • Tony Capon(モナッシュ大学 持続可能な開発研究所 教授)
  • 山野 博哉(国立環境研究所 生物多様性領域 領域長)
  • 吉富 萌子(厚生労働省 国際課国際保健・協力室 専門官/医薬・生活衛生局水道課 課長補佐/新型コロナウイルス感染症対策本部 国際班)

モデレーター:渡辺 知保(長崎大学 プラネタリーヘルス学環長/熱帯医学・グローバルヘルス研究科 教授)

17:55-18:00 閉会の辞

  • Margaret Tongue(駐日英国大使館 経済担当 公使参事官)
  • 秋野 公造(参議院議員/財務副大臣)
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