【お知らせ】第5回HGPIセミナー+のご案内(2021年2月26日)

日本医療政策機構では、今年度より個人賛助会員の皆様を対象として「HGPIセミナー+(プラス)」をスタートいたしました。
「HGPIセミナー+」ではHGPIスタッフを中心に、プロジェクトで培った知見やスタッフの個々の専門性などをベースとして、様々なトピックをお届けいたします。医療政策の様々なテーマはもちろんのこと、よりHGPIを知っていただき、親しみを持っていただく場になればと考えております。
これまで、4回にわたって、「ピックアップ認知症政策」、「女性の健康政策の変遷とこれから」「Unhealthy Debate:日本から見たアメリカにおける政策議論の崩壊とコロナ禍」そして「グローバルヘルス・ベーシック〜世界のこどもを取り巻く健康課題〜」など、当機構のスタッフからお話をさせていただき、ご参加の皆様とともに理解を深めました。
この度、2021年2月26日(金)に「プラネタリーヘルス〜人々の健康のために求められる対策〜」と題し、第5回HGPIセミナー+を開催いたします。
今回は、当機構シニアアソシエイト菅原丈二より、ミレニアム開発目標(MDGs: Millennium Development Goals)[1]や持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)[2]、そして国際的な政治・社会・経済的な環境の変化を通して、「人」の健康を巡る議論がどのように変化したのか、またどのような方向に向かおうとしているのか、国際的な出来事や議論の事例などをご紹介しながら、お話させていただきます。
行き過ぎた森林伐採や乱獲などによる生態系の破壊、自然分解されることのないプラスチックの海洋流出などの環境汚染、温室効果ガスの大量排出などによる気候変動や異常気象の増加など、人類が自然環境へ与えてきた負荷によって数多くの問題が生じています。さらに、このような人類の活動は、正確な発生源については調査が続くものの新型コロナウイルス(SARS-Cov-2)、中東呼吸器症候群(MERS)、ジカウイルス感染症、エボラウイルス感染症など人獣共通感染症などを引き起こすきっかけにもなっていると考えられています。
国際社会における「人」の健康に関わる議論は、主権国家の国境を意識していたインターナショナルヘルスから国境を越えた形で課題を捉えるグローバルヘルスという考え方が広く認識されるようになりました。そして、SDGsのもとで「地球規模」で健康を捉えなおすプラネタリーヘルスという概念が注目を集めるようになりました。
今回は「プラネタリーヘルス〜人々の健康のために求められる対策〜」と題し、「人類」を中心としていた考えから、広く「地球」規模での課題解決へと舵を切るプラネタリーヘルスの国際的な動きについて、ご参加の皆様とともに理解を深めたいと思います。
今後も皆様と共に、HGPIがより開かれたハブとしての機能を持ち、「市民主体の医療政策の実現」に向けた政策コミュニティとなるような機会を創出してまいります。
※本セミナーは日本語のみの開催です。
【第5回HGPIセミナー+のご案内】
■日時
2021年2月26日(金)18:30-19:15
■担当
菅原 丈二(日本医療政策機構シニアアソシエイト)
■テーマ
「プラネタリーヘルス〜人々の健康のために求められる対策〜」
■形式
Zoomウェビナー
(お申込みは個人賛助会員の皆様に別途ご案内申し上げます)
■言語
日本語
[1] MDGsは、2000年9月にニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットで採択された国連ミレニアム宣言を基にまとめられた、極度の貧困と飢餓の撲滅などを2015年までに達成すべき8つの目標を掲げた開発分野における国際社会共通の目標
[2] SDGsは、MDGsの後継として2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す17のゴール・169のターゲットから構成された発展途上国のみならず、先進国自身が取り組む国際目標
【HGPIセミナー+概要】
■開催時期
概ね2か月に1回程度のペースで行います
■講演者
HGPIスタッフ
■開催概要
45分(講演30分+質疑応答15分)
■開催形式
当面の間オンラインセミナー形式
個人賛助会員のお申込みについてはこちらをご覧ください
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