【開催報告】HGPIセミナー特別編「WHO健康都市とコンパッションコミュニティの台頭〜パブリックヘルスに求められる今後の変革〜」(2023年10月27日)
コンパッションコミュニティ/都市の概念と関連するグローバル政策は、どこから生まれたのでしょうか。21世紀の疫学、パブリックヘルス(公衆衛生)政策の発展と現在の市民・社会制度の変化において、なぜコンパッションコミュニティの概念が重要なのでしょうか。
今回、日本医療政策機構(HGPI: Health and Global Policy Institute)は、一般財団法人 オレンジクロスと共催でコンパッションコミュニティについて、その第一人者であるAllan Kellehear氏をお招きしご講演いただきました。
世界保健機関(WHO: World Health Organization)による健康都市政策(Healthy Cities policy)や世界の緩和ケア提供体制は、現代社会において多くの併存疾患を抱える高齢者に対して、直接的にサービスを提供することに限界があると言われています。
コンパッションコミュニティはこうした現状に対する方策として世界的に注目されている概念です。
今回の講演では、まずコンパッションコミュニティが台頭するに至る国際的な政策的背景について説明されました。その上で、コンパッションコミュニティ/都市が採用している主要な政策と実践戦略の概略を紹介し、この新たに出現した医療・社会的ケアについての動向と国際的な専門職の進化に焦点をあてることで、パブリックヘルスに求められている変革について議論を深めました。
■ アーカイブ動画(1:28:53)
【開催概要】
- 登壇者:Allan Kellehear 氏(米国バーモント大学 臨床教授)
ファシリテーター:堀田 聰子 氏(慶應義塾大学大学院 健康マネジメント研究科 教授/日本医療政策機構 理事) - 日時:2023年10月27日(金)10:00-12:00
- 形式:対面
- 会場:Global Business Hub Tokyo(〒100-0004 東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ3階)
- 言語:日本語・英語(逐次通訳:重松 加代子 氏)
- 参加費:無料
- 定員: 100名
- 共催:特定非営利活動法人 日本医療政策機構/一般財団法人 オレンジクロス
■登壇者・ファシリテータープロフィール:
Allan Kellehear 氏(米国バーモント大学 臨床教授)
米国バーモント大学臨床教授。専門はパブリックヘルスとエンドオブライフケア。オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学で社会学の博士号(Ph.D.)を取得。同国ラトローブ大学教授、東京大学客員教授、英国バース大学教授、カナダ・ダルハウジー大学教授、英国ミドルセックス大学教授、英国ブラッドフォード大学教授を歴任。英国社会科学アカデミーフェロー(FAcSS)。
堀田 聰子 氏(慶應義塾大学大学院 健康マネジメント研究科 教授/日本医療政策機構 理事)
東京大学社会科学研究所特任准教授、ユトレヒト大学訪問教授等を経て現職。博士(国際公共政策)。アラン・ケレハー著(2022)『コンパッション都市―公衆衛生と終末期ケアの融合』慶應義塾大学出版会を共監訳。社会保障審議会・介護給付費分科会及び福祉部会等において委員。
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