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【申込終了】HGPIセミナー特別編 特別対談 「医療DXで可能になる国民目線の保健医療システム」(2023年8月1日)

【申込終了】HGPIセミナー特別編 特別対談 「医療DXで可能になる国民目線の保健医療システム」(2023年8月1日)

新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、日本のデータ・インフラ構築、保健医療システムのデジタル化(医療DX)は、世界と比べ遅れをとっていることが顕在化されました。日本医療政策機構では、2020年以降さまざまなプロジェクトで保健医療のデジタル化やDXについて取り上げ、議論を重ねてまいりました。2023年度は医療DXを中心に据え、持続可能で信頼される保健医療システムの構築を目指した調査、議論を行うべく、プロジェクトを立ち上げました。

日本国内では、2022年10月に「医療DX令和ビジョン2030」の提言をもとに「医療DX推進本部」が設立され、厚生労働省、総務省、経済産業省、デジタル庁を中心に関係省庁が連携し、「全国医療情報プラットフォーム」の創設、電子カルテの標準化、診療報酬改定DX等の推進を目指しています。一方で、医療DXの推進は、患者・当事者といったいわゆる医療消費者や医療提供者が生産的かつ透明性高く健康を維持・提供していくうえでの重要な手段でありますが、それ自体が最終目標ではありません。真のゴールは、国民に支持され信頼され得る、持続可能な保健医療システムの構築であり、医療DXはその基盤を支える構造にあたります。そのため、医療DXの技術や法規制の議論をするとともに、国民にとっても医療提供者にとっても価値があり信頼され得る、医療DXで可能となるあるべき保健医療システムについて議論を重ね、その手段としての医療DXを検討する必要があります。

本プロジェクトでは、医療DX政策に関連するこれまでの課題や障壁を抽出及び整理します。また、医療DX領域は、既にグローバル企業による日本への進出や、民間事業者による部分的な先行事例も盛んであり、国内外の民間事業の状況や、海外の公的な政策状況を整理することで、今後、日本において公的な保健医療システムが現実的に採用可能な打ち手を提示していきます。

今回のHGPIセミナーでは、当機構のリサーチフェローでもあり、慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室特任准教授である藤田卓仙氏と、当機構の理事でもありカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部(内科)・公衆衛生大学院(医療政策学)准教授である津川友介氏をお招きします。プライバシーなど個人の人権、データ収集機関の利益、公益という社会全体のニーズなどが医療DXの議論にどのように関わっていて、持続可能で信頼される保健医療システムの構築に向け、今後、医療DXに求められる議論や乗り越える必要がある課題について対談形式で議論を深化させます。

 

  • 登壇者:

藤田 卓仙(日本医療政策機構 リサーチフェロー/神奈川県立保健福祉大学 ヘルスイノベーション研究科 特任准教授/慶應義塾大学 医学部医療政策・管理学教室 特任准教授)
津川 友介(日本医療政策機構 理事/カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部(内科)・公衆衛生大学院(医療政策学)准教授)

  • 日時:2023年8月1日(火)13:00-14:30
  • 形式:対面形式
  • 会場:Global Business Hub Tokyo(〒100-0004 東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ3階)
  • 言語:日本語
  • 参加費:無料
  • 定員:会場(50名)

*申し込み期日は、7月28日(金)10:00までとなります。お申込みが定員を超えた際は、抽選となります。
 結果は、7月28日(金)15:00までにお申し込みいただいたメールアドレスにご案内いたします

**登録完了後、登録されたメールアドレスに確認メールが自動送信されます。届かない場合は、大変恐れ入りますが、info@hgpi.org までメールをお送りください。


■プロフィール:

藤田 卓仙(日本医療政策機構 リサーチフェロー/神奈川県立保健福祉大学 ヘルスイノベーション研究科 特任准教授/慶應義塾大学 医学部医療政策・管理学教室 特任准教授)

東京大学医学部卒。東京大学大学院法学政治学研究科修了。名古屋大学経済学研究科寄付講座准教授、世界経済フォーラム第四次産業革命日本センター プロジェクト長を経て、2021年から慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室特任准教授、2023年から神奈川県立保健福祉大学 ヘルスイノベーション研究科 特任准教授。専門は医事法、医療政策。社会的活動として、内閣官房 接触確認アプリに関する有識者検討会合 委員、日本整形外科学会 倫理委員会 委員等。著書に『認知症と情報』(勁草書房、共著)、『次世代医療AI:生体信号を介したAIとの融合』(コロナ社、共著)等。

 

津川 友介(日本医療政策機構 理事/カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部(内科)・公衆衛生大学院(医療政策学)准教授)

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部(内科)・公衆衛生大学院(医療政策学)准教授、医師。ハーバード大学博士課程修了(PhD)。聖路加国際病院、世界銀行、ハーバード公衆衛生大学院での勤務を経て、2017年より現職。JAMA Intern Med、BMJ等に原著論文を複数掲載。著書に週刊ダイヤモンドベスト経済学書第1位の「原因と結果の経済学」(ダイヤモンド社、中室牧子氏と共著)、「世界一わかりやすい医療政策の教科書」(医学書院)など。専門は医療政策学、医療経済学。

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