【申込終了】(オンライン開催)第139回HGPIセミナー「循環器病対策の新たな展望 ― 患者・当事者参画の視点から」(2025年10月9日)
日本医療政策機構(HGPI: Health and Global Policy Institute)では、循環器病対策の推進を後押しすべく、2021年より「循環器病対策推進プロジェクト」を始動しました。これまで主に心疾患に焦点を当てた政策提言や好事例集の発信に加え、各地の行政官や議員、地域医療機関の担当者との対話を通じて、継続的にアドボカシー活動を展開してきました。
循環器病は日本における主要な死因の一つであり、生活習慣の改善や早期受診などによる重症化予防が極めて重要です。こうした観点から、日本心臓財団は8月10日を「健康ハートの日」と定め、また世界心臓連合(World Heart Federation)は9月29日を「世界ハートの日(World Heart Day)」とし、国内外で生活習慣の改善や疾患予防に向けた啓発活動を強化しています。
さらに近年では、循環器病の予防や治療において、性差を踏まえたアプローチの必要性が注目されています。特に女性は典型的な症状が現れにくく、発見や治療が遅れるケースも少なくありません。これらの課題に対応するためには、啓発活動や早期発見の仕組みづくりに加え、患者・当事者を含めた多様な視点を医療サービスや政策に反映してくことが求められています。
今回のHGPIセミナーでは、大阪医科薬科大学 医学部 外科学講座 胸部外科学教室 講師/附属病院 心臓血管外科 医師である神吉佐智子氏をお迎えします。神吉氏は、これまで日本循環器協会において、長年にわたり患者会との協働を推進し、循環器領域における患者・当事者参画をリードしてこられました。また、同大学女性医師・研究者支援センター副センター長や日本学術会議連携会員、学術団体等で委員・評議員を務めるなど、臨床・研究・教育の各分野で幅広く活動されています。本セミナーでは、日本における循環器病対策の現状と今後のあり方、患者・当事者参画の重要性について、豊富なご活動実例を交えながらご講演いただきます。
本セミナーは、「健康ハートの日」や「世界ハートの日」といった国内外の啓発活動とも呼応しながら、日本の循環器病対策に関する新たな視点を共有し、より実効性ある取り組みを皆さまと共に考える機会としたいと考えております。
【開催概要】
- 登壇者:
神吉 佐智子氏(大阪医科薬科大学 医学部 外科学講座 胸部外科学教室 講師/附属病院 心臓血管外科 医師) - 日時:2025年10月9日(木)18:00-19:15
- 形式:オンライン(Zoomウェビナー)
- 言語:日本語
- 参加費:無料
- 定員:500名
■登壇者プロフィール
神吉 佐智子(大阪医科薬科大学 医学部 外科学講座 胸部外科学教室 講師/附属病院 心臓血管外科 医師)
1999年大阪医科大学(現・大阪医科薬科大学)医学部卒業。胸部外科学を専門とし、附属病院や救命救急センター等で研修後、大学院修了。2005年より助教、2007年から米国ハーバード大学・ブリガム&ウイメンズ病院でリサーチフェローとして3年間在籍。帰国後、胸部外科学教室助教を経て、2020年より現職。女性医師支援センター副センター長(基礎研究部門)、教育センター教員を兼任。日本学術会議連携会員ほか、複数学会で委員・評議員を務める。日本循環器協会では患者連携委員会にて、患者会との協働を推進するリーダーを務める。日本外科学会専門医、日本循環器学会専門医、漢方専門医、臨床遺伝専門医として診療に従事。
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