【開催報告】第5回超党派国会議員向け医療政策勉強会「30分で伝える医療政策最前線:生涯を通じた女性の健康支援~リプロダクティブヘルス・ライツの重要性~」(2021年5月27日)

日本医療政策機構は、参議院議員会館にて医療政策勉強会「30分で伝える医療政策最前線」第5回「生涯を通じた女性の健康支援~リプロダクティブヘルス・ライツの重要性~」を開催いたしました。
対馬ルリ子氏(一般財団法人日本女性財団理事長/NPO法人女性医療ネットワーク理事長/産婦人科医)が講演を行い、セクシュアル・リプロダクティブヘルス・ライツ(SRHR: Sexual and Reproductive Health and Rights)の基本的な概念から、SRHRの広い観点で困難を抱える女性たちの実態、ヘルスリテラシーと月経について、経口避妊薬(低用量ピルを含む)、妊娠中絶薬の普及に関してエビデンスを示しながら若い女性にとってのSRHRの重要性を幅広くお話しいただきました。講演後にはご参加いただいた国会議員の方々より多くのご質問をいただき、特に日本の性教育の現状やHPVワクチンの接種率の低さに焦点が当てられました。そういった質問に対して海外の事例も紹介しながら回答いただき、活発な意見交換の場となりました。
■ 趣旨
当機構で2015年から本格的に始動した女性の健康プロジェクトでは、女性活躍推進に向けた取り組みが社会全体でなされている一方で女性自身の健康増進やヘルスリテラシー向上に向けた社会の支援はまだ不十分であるということに課題意識をもち、調査や政策提言を行っています。今回の勉強会は第3回超党派国会議員向け医療政策勉強会に引き続き、国会議員の方々の中で、医療政策分野に今まで関わってこられた方だけでなく、他の分野を専門領域としてきた方にも女性の健康を生涯を通じて支援していくためのSRHRの重要性ついて学び、今一度考えていただくきっかけとしていただきたいというコンセプトで開催いたしました。
日本医療政策機構が行った「働く女性の健康増進に関する調査」、「大学生の包括的健康教育プログラムの構築と効果測定調査」はホームページからご覧いただけます。
■ プログラム
趣旨説明
今村 優子(日本医療政策機構 マネージャー)
講演「生涯を通じた女性の健康支援~リプロダクティブヘルス・ライツの重要性~」
対馬 ルリ子(医療法人社団ウィミンズ・ウェルネス 理事長、女性ライフクリニック銀座・新宿、産婦人科医、医学博士)
閉会の辞
黒川 清(日本医療政策機構 代表理事)
<【開催報告】第6回超党派国会議員向け医療政策勉強会「30分で伝える医療政策最前線:コロナ禍におけるこころのケア~認知行動療法の活用と普及の重要性~」(2021年6月1日)
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