活動報告 調査・提言

【パブリックコメント提出】EUのAMRに関するワンヘルスパートナーシップによる「戦略的研究およびイノベーション行動計画(案)」(2024年5月30日)

【パブリックコメント提出】EUのAMRに関するワンヘルスパートナーシップによる「戦略的研究およびイノベーション行動計画(案)」(2024年5月30日)

日本医療政策機構 薬剤耐性(AMR: Antimicrobial Resistance)プロジェクトは、欧州連合(EU: European Union)のAMRに関するワンヘルスパートナーシップ(OH AMR: The One Health AMR)による「戦略的研究およびイノベーション行動計画(SRIA: Strategic Research and Innovation Agenda)」についてのオンラインコンサルテーションでコメントを提出いたしました。

OH AMRは、欧州委員会(EC: European Commission)の研究・イノベーション枠組みプログラム「Horizon Europe」内で創設されたパートナーシップです。Horizon Europeは国際協力も重視しており、OH AMRにおいても世界各国で共同研究プログラムを展開することで、欧州連合ワンヘルス行動計画(EU One Health Action Plan against AMR)、AMR対策に関する欧州議会決議(Resolution on EU Action to Combat Antimicrobial Resistance )、ワンヘルスアプローチによるAMR対策の強化に関する理事会勧告(Council Recommendation on Stepping Up EU Actions to Combat Antimicrobial Resistance in a One Health Approach)等の目標達成に貢献することを目指しています。

SRIAは、EUのAMR研究を推進するための戦略的な行動計画として策定され、今回のオンラインコンサルテーションはAMRに関連する国内外の団体から広く意見を聴取することを目的として実施されました。

パブリックコメントのポイント

AMRの影響は特にアジア太平洋地域で甚大であることが知られている。AMRを含む感染症は国境を越え世界各国に伝播するため、アジア太平洋地域におけるAMR対策の充実が国際社会のAMR対策に直結する。そのため、EUでも欧米諸国のみならず、アジア太平洋地域のステークホルダーとの連携を深め、積極的に共同研究の展開や研究成果の発信を進めることで、EUを含む国際社会全体のAMR対策を推進し、貢献すべきである。

 

AMRを含む感染症対策は自国のみでは完結せず、自国と世界の利益が隣接しているという考えに基づき、国際連携を通じて引き続きAMR対策を総合的・包括的に推進していく必要があります。

本パブリックコメントの詳細に関しては、こちらをご覧ください。

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