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【政策提言】「薬剤耐性(AMR)対策の促進に向けて検査体制の再構築と求められるイノベーション」(2023年5月26日)

【政策提言】「薬剤耐性(AMR)対策の促進に向けて検査体制の再構築と求められるイノベーション」(2023年5月26日)

このたびAMRアライアンス・ジャパン(事務局:日本医療政策機構)は薬剤耐性(AMR:Antimicrobial Resistance)対策の促進に向け、薬剤耐性微生物の診断支援に資する検査体制の再構築と、そのために求められるイノベーションに関する提言書を発表いたしました。

近年G7では、パンデミックに対する予防・備え・対応(PPR: Prevention, Preparedness, and Response)として診断・治療・予防すべての領域における総合的なイノベーションの重要性が認識されています。AMRアライアンス・ジャパンではこれまで、このモメンタムを活かしながら治療やプル型インセンティブに焦点を当てた提言を公表してきました。
検査については、2023年1~2月に行われた第152回世界保健機関執行理事会で議論されるなど、検査等市場が抱える構造的な課題に対して、検査体制の再構築とイノベーションの必要性が国際的に高まっています。そこで、2023年G7広島サミットの先を見据え、包括的で実効的なAMR対策を進めるために必要な、診断支援に資する検査に特化した提言を公表します。

提言の概要は以下のとおりです。

提言1:検査は診断支援における重要な役割があることを再認識し、超高齢社会においても薬剤耐性対策を進めるための検査体制を再構築するべき
提言2:積極的な耐性菌スクリーニング検査及び微生物同定・薬剤感受性検査(遺伝子検査を含む)を実施できる人材育成と環境整備を推進するべき
提言3:医療機関内の検査体制を拡充するために、医療機関や地域の実情を考慮しながら、検査の院内実施が可能な体制の推進、医療機関内外における検査部門の地位及び収益性向上に向けた新たなインセンティブの仕組みを検討するべき

詳細は末尾のPDFファイルをご覧ください。

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