【登壇報告】第99回日本感染症学会総会・学術講演会/第73回日本化学療法学会総会 合同学会 シンポジウム「市民と共に創る感染症に強い社会」(2025年5月9日、神奈川県横浜市)
2025年5月9日、神奈川県横浜市で開催された第99回日本感染症学会総会・学術講演会/第73回日本化学療法学会総会 合同学会にて、シンポジウム19「市民と共に創る感染症に強い社会」に日本医療政策機構 マネージャー河野結が登壇しました。
シンポジウムでは、「患者当事者支援の取り組み-感染症との接点」と題して、患者・当事者団体や患者リーダーとの協働事例、国や自治体との連携、そして新たに公開した情報・交流プラットフォーム「みんなの患者・当事者 参画プラットフォーム(J-PEP: Japan’s Patient Expert Platform)」の取り組みを紹介しました。
また、J-PEP立ち上げに至るまでの経緯や課題等の実体験を交えながら、患者・当事者参画の文脈における非感染性疾患領域と感染症領域の違いや、両領域が共創する可能性についてもお話ししました。
本合同学会では「感染症・化学療法 基礎と臨床とが共創する未来」をテーマに、多様な話題が議論されました。学会では、共創の在り方を「所属や職種、組織の枠を超え、多様なステークホルダーと協力し、新しい価値を共に創り出すこと」と語っており、様々な背景を持つ参加者が専門知識を持ち寄り、共通のビジョンに向かって協力し合う姿勢が強調されました。
当機構でも、様々な立場の関係者と共に、多様な経験を持つ患者・当事者が政策形成過程に持続的・効果的に参画する未来の実現に向けて活動を継続してまいります。
シンポジウム19「市民と共に創る感染症に強い社会」
■司会:
中村 敦(名古屋市立大学大学院 医学研究科 臨床感染制御学 教授)
田沼 順子(国際医療福祉大学医学部 感染症学 教授)
■登壇者:
「エイズ対策における市民社会の役割 -レガシーと課題-」
田沼 順子(国際医療福祉大学 医学部 感染症学 教授)
「感染症と患者・市民参画」
武藤 香織(東京大学医科学研究所 ヒトゲノム解析センター 公共政策研究分野 教授)
「患者当事者支援の取り組み-感染症との接点」
河野 結(日本医療政策機構 マネージャー)
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