【開催報告】第1回アドバイザリーボードミーティング「リプロダクティブヘルス・プラットフォームの構築」~全ての若者が教育・相談の機会を得られる社会の実現を目指して~(2021年9月15日)
日付:2021年11月1日
タグ: 女性の健康
日本医療政策機構女性の健康プロジェクトでは、2021年9月15日に第1回アドバイザリーボードミーティング「リプロダクティブヘルス・プラットフォームの構築」~全ての若者が教育・相談の機会を得られる社会の実現を目指して~を開催いたしました。
テーマであるセクシュアル・リプロダクティブヘルス/ライツ(SRHR:Sexual and Reproductive Health and Rights)は、日本語では「性と生殖に関する健康と権利」などと訳されます。日本ではまだ馴染みの薄い言葉かもしれませんが、1994年の国際人口開発会議において提唱された概念で、近年では持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)にも掲げられるなど、世界で注目が高まっています。
日本においては、月経関連症状や性感染症、不妊、更年期障害などにより、様々な悩みを抱えている人たちがいます。また、望まない妊娠や性暴力・性虐待といったできごとも後を絶ちません。これらの背景には、性別を問わず、自身のからだに関して正しい知識や自己決定権の意識を持つことの大切さが、十分に浸透していないという現状もあります。一人ひとりが人生において、より多様な選択肢を享受でき、well-beingを実感できる社会が求められています。
SRHRについて正しく理解していくために重要と考えられるのが、教育です。当機構ではこれまで、グローバルスタンダードである国際セクシュアリティ教育ガイダンス等を参考にしつつ、大学生を対象とした包括的健康教育を実施してきました。そして2019年に行った効果検証を通じ、包括的健康教育の継続的な実施や、行動変容につながる仕組みづくり、またそれらを一時のムーブメントで終わらせない制度・政策の必要性が示唆されました。
以上を踏まえ、当機構女性の健康プロジェクトでは、2021年より「リプロダクティブヘルス・プラットフォームの構築」プロジェクトを立ち上げました。その一環として、産官学民マルチステークホルダーによるアドバイザリーボードミーティングを開催し、得られた知見をもとに政策提言を作成、公表してまいります。第1回目となる今回は、SRHRに関連して実現したい未来、そしてそれを達成するための現在の課題について、ディスカッションを行いました。
これからの未来を担う人たちがSRHRに関する正しい知識を得られ、また医療への受診や相談が気軽にできる社会の実現を目指して、活動してまいります。
■概要
日時:2021年9月15日(水)13:00-15:00
主催:日本医療政策機構
形式:Zoomを用いたオンライン会議
■プログラム
日本医療政策機構「リプロダクティブヘルス・プラットフォームの構築」プロジェクトの現状報告
今村 優子(日本医療政策機構 マネージャー)
斎藤 龍太(日本医療政策機構 プログラムスペシャリスト)
ディスカッション「SRHRの未来と課題」
アドバイザリーボード(敬称略|五十音順)
岡本 登美子(神奈川県助産師会 会長/ウパウパハウス岡本助産院 院長)
木下 あゆみ(四国こどもとおとなの医療センター 小児呼吸器内科)
小西 美穂(日本テレビ キャスター/解説委員)
佐藤 摩利子(国連人口基金駐日事務所 所長)
杉本 亜美奈(fermata株式会社 CEO)
千正 康裕(株式会社千正組 代表取締役/元厚生労働省企画官)
宋 美玄(丸の内の森レディースクリニック 院長)
高橋 幸子(埼玉医科大学 助教)
種部 恭子(富山県議会議員/女性クリニックWe! TOYAMA 代表・産婦人科医)
対馬 ルリ子(一般財団法人日本女性財団 理事長/NPO法人女性医療ネットワーク 理事長)
西岡 笑子(防衛医学大学校医学教育部看護学科 教授)
福田 和子(なんでないのプロジェクト 代表)
吉村 泰典(慶應義塾大学 名誉教授)
スペシャルアドバイザー
伊藤 孝恵(参議院議員)
梅村 みずほ(参議院議員)
黒川 清(日本医療政策機構 代表理事)
自見 はなこ(参議院議員)
福島 みずほ(参議院議員)
古屋 範子(衆議院議員)
宮路 拓馬(衆議院議員)
和田 義明(衆議院議員)
オブザーバー
辻 邦章(⽂部科学省⾼等教育局学⽣・留学⽣課 課⻑補佐(併)就職指導専⾨官)
林 伴⼦(内閣府 男⼥共同参画局⻑)
松村 漠志(厚⽣労働省 健康局 健康課 ⼥性の健康推進室⻑)
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