【参加報告】世界認知症審議会(WDC: World Dementia Council)第14回会合(2019年7月18日)
日付:2019年8月19日
タグ: 認知症政策
7月18日(木)、国際アルツハイマー病協会国際会議(AAIC: Alzheimer’s Association International Conference)が開催されている米国・ロサンゼルスにおいて、世界認知症審議会(WDC: World Dementia Council)14回目の会合が開催され、WDC設立当初よりメンバーである日本医療政策機構代表理事 黒川清が出席し、マネージャー 吉村英里、シニアアソシエイト 栗田駿一郎が陪席しました。
今回の会合では、まず、今年WDCが実施している2つのプロジェクト「認知症に優しいコミュニティ エビデンス収集」、「データ共有に関する国際会合」についてメンバー間で意見交換が行われました。これらのプロジェクトはWDC発足のきっかけとなった2013年G8認知症サミットにおいて発表されたコミュニケの論点であり、また前回のWDC会合で合意された「研究、ケア、リスク軽減、コミュニケーション」の強化を目的に設定されたもので、認知症に対して社会的かつ科学的なアプローチの両方を推進するWDCの姿勢が反映されています。
その後、WDCが2021年までに注力すべきアジェンダについて、闊達な議論が交わされました。2013年のG8認知症サミットのコミュニケで目標に掲げられている2025年までの認知症治癒薬または疾患修飾薬の開発を見据えた話や、予防やリスク軽減、診断に関する研究や技術開発、介護の重要性など、様々な分野においてWDCが果たすべき役割や長期的なコミットメントに対する責任など議論になりました。
また黒川より、今年度ホスト国日本におけるG20に関するアップデートを行い、10月の保健大臣会合に合わせて開催する東京でのWDCイベントに向けても機運が高まっています。
■WDC Website
http://www.worlddementiacouncil.org/
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