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【開催報告】「市民社会のためのNCDグローバルフォーラム がんセッション『ワークショップ』『グローバル専門家会合』」(2018年11月6日)

【開催報告】「市民社会のためのNCDグローバルフォーラム がんセッション『ワークショップ』『グローバル専門家会合』」(2018年11月6日)

*****最終報告書を作成し、発表しました。(2019年3月27日)
詳しくは、本ページの末尾のPDFファイルをご覧ください。

 

2018年11月6日(火)、日本医療政策機構は、「市民社会のためのNCDグローバルフォーラム がんセッション『がんに関する政策、今後の取り組みに対する患者リーダーなどによるワークショップ』『がんに関する政策、今後の取り組みに対するグローバル専門家会合』」を開催いたしました。

心疾患、がん、糖尿病、慢性呼吸器疾患などに代表されるNCDs (Non-Communicable Diseases: 非感染性疾患) は全世界で主要な健康問題となっており、世界保健機関 (WHO) の調査によると、2015年には3950万人がNCDsにより死亡しており、全死因の約70%を占めます。さらに、これらの死亡の4分の3は低所得および中所得国で発生しており、グローバルヘルスにおける喫緊の課題となっています。

本年においては、国連総会でNCDsに関する第三回ハイレベル会合が2014年以来に開催され、日本も含めた加盟国により政治宣言書が採択されました。

NCDsの予防と管理における課題や現状に対峙すべく、当機構はNCD Alliance* の日本窓口として、NCDs対策を促進するモメンタムの推進を継続しています。当機構は、NCDsの各疾病領域において、患者さんや当事者目線から各疾病における政策課題を抽出し、求められる政策を提言することが重要だと考え、国内外の患者さんや当事者を含めた産官学民が結集するグローバルフォーラムを継続開催しています。2018年5月には糖尿病をテーマとしたフォーラムを実施し、今回はがん並びに国連総会第三回NCDsハイレベル会合に焦点を当てたセッションを開催いたしました。

* NCD Alliance: 約2000の市民団体・学術集団が約170か国で展開する協働プラットフォーム

■がんに関する政策、今後の取り組みに対する患者リーダーなどによるワークショップ

共催:
特定非営利活動法人 日本医療政策機構(HGPI)
特定非営利活動法人 日本慢性疾患セルフマネジメント協会(J-CDSMA)
米国 Partnership to Fight Chronic Disease(PFCD)(慢性疾患対策パートナーシップ)

参加者:
国内外の患者リーダー、学術関係者、企業関係者、医療従事者、政策立案者など

ワークショップでは、がん対策基本法の基本的施策に関連して「がん拠点病院設置における進捗と現状の課題」と「がん緩和ケアの現状と各ステークホルダーに求められる役割」について、また、NCDsにおける疾病横断的な政策課題として「就労支援における課題と各ステークホルダーに求められる役割」と「高額医薬品・医療機器と、治療にかかる医療費の実態と課題」について、活発な議論が交わされました。

 

■がんに関する政策、今後の取り組みに対するグローバル専門家会合

グローバル専門家会合では、国内外を代表するマルチステークホルダーがワークショップでのディスカッションを振り返り、患者協働型のがん対策と持続可能な保健医療システムの在り方について議論が行われました。また、国内外で取り組まれているがん対策や、国連総会第三回NCDsハイレベル会合について意見交換がなされました。

開会の辞
 黒川 清(特定非営利活動法人 日本医療政策機構 代表理事)

患者リーダーによるワークショップの報告と意見交換会
 武田 飛呂城(特定非営利活動法人 日本慢性疾患セルフマネジメント協会(J-CDSMA) 事務局長)

基調講演「厚生労働省によるがん対策について」
 佐々木 昌弘(厚生労働省 健康局 がん・疾病対策課長)

スペシャルセッション1「グローバルな見地からのがん対策と患者としての声」
 キャシー オリバー(International Brain Tumor Alliance(IBTA)(国際脳腫瘍Alliance)共同理事代表)

 

スペシャルセッション2「国連総会第三回NCDsハイレベル会合における市民社会の取り組み」
 ニナ レンシャー(Policy and Advocacy Director, NCD Alliance)

パネルディスカッション
「患者協働型のがん対策と持続可能な保健医療システムの在り方について」

パネリスト:
 天野 慎介(一般社団法人全国がん患者団体連合会 理事長)
 キャシー オリバー(前掲)
 ケニス トープ(米国Partnership to Fight Chronic Disease(PFCD)(慢性疾患対策パートナーシップ)代表理事)
 アマドゥ ディアラ(ブリストル・マイヤーズ スクイブ社 グローバルポリシー&ガバメントアフェアーズ、バイス・プレジデント)
 自見 はなこ(参議院議員)

モデレーター:
 西本 紘子 (特定非営利活動法人 日本医療政策機構 マネージャー)

  

 

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