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【開催報告】グローバルヘルス・エデュケーション・プログラム(G-HEP)2021-2022 グローバルヘルス・アカデミー第6回講義「移民の健康」(2021年7月14日)

【開催報告】グローバルヘルス・エデュケーション・プログラム(G-HEP)2021-2022 グローバルヘルス・アカデミー第6回講義「移民の健康」(2021年7月14日)

グローバルヘルス若手人材育成のためのグローバルヘルス・エデュケーション・プログラム(G-HEP: Global Health Education Program)の第6回講義を開催し、国立社会保障・人口問題研究所副所長の林玲子氏をお招きしました。林氏は保健と人口、都市化と人口移動および人口と開発が専門で、国内外でご活躍されています。今回は、「移民の健康」をテーマにお話いただきました。

はじめに、移民や難民の概念・定義を説明の後、世界の人口移動の動向に関する紹介がありました。また、持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)ゴール10に照らして、人口移動に伴う格差を是正するための対策の実施やその進捗状況について共有がありました。国連統計局(UNSD: United Nations Statistics Division )によれば、移民が比較的少ない日本では、特に移民の社会・経済分野における福祉および緊急時における移民対応に関する政策がSDGsゴール10.7.2を満たしていないとされています。一方、タイでは、移民、特に難民や無国籍者が非常に多く、移民に関する政策が大幅に進んでいます。

後半では、日本のおける移民の健康状態に影響を与える様々な要因について紹介がありました。その中の1つは、保健医療へのアクセスに関する課題であり、新型コロナウイルス感染症( COVID-19: Coronavirus Disease 2019)の世界的大流行によって医療サービスを受けられない移民が増加しています。脆弱な立場に置かれた移民のCOVID-19による感染・死亡という直接的な影響に加え、失業や支援不足等による間接的な影響も深刻です。

次の講義(政策提言とアドボカシー)は2021年8月11日に開催します。

 

■プログラム(講義):
第1回 タイのヘルスシステムとCOVID-19(終了)
第2回 日本のヘルスシステムとCOVID-19(終了)
第3回 コミュニティヘルス(終了)
第4回 ヘルステクノロジー(終了)
第5回 グローバルヘルス(終了)
第6回 移民のヘルス(終了)
第7回 政策提言とアドボカシー
第8回 量的質的研究手法

 

グローバルヘルス・エデュケーション・プログラム(G-HEP: Global Health Education Program)は、日本医療政策機構とタイ・マヒドン大学公衆衛生学部の共同プログラムです。


■マヒドン大学について

マヒドン大学は、タイにおける医学教育を牽引する大学であり、公衆衛生学について国内で初めて専門的に取り組み始めた学術機関です。

ビジョン:
 2021年までにヘルスリテラシーに精通した専門家をASEAN諸国に輩出し、各国の人々の健康を促進する

ミッション:
 1. ヘルスリテラシーに精通した専門家になることにより、成果に基づく公衆衛生教育を提供する
 2. 公衆衛生教育、統合的かつ革新的な研究、健康と長寿および人類の発展を促進し、優れた意思決定に基づく専門的な学術に基づく知見を提供するリーダーを育成する

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