【開催報告】第11回認知症国会勉強会(2019年6月12日)
日付:2019年6月24日
タグ: 認知症政策
衆議院議員 鈴木隼人氏が主催する超党派国会議員による「認知症国会勉強会」が開催されました。日本医療政策機構では、本勉強会の企画立案など運営のサポートをしています。
第11回では、「認知症フレンドリーな地域づくりへのチャレンジ」と題し、大牟田市役所保健福祉部健康福祉推進室の竹下一樹氏にご登壇いただきました。大牟田市では、介護保険制度開始直後の2002年から「地域認知症ケアコミュニティ推進事業」を推進し、認知症の人の理解が深まり、地域全体で支えるしくみをつくり、認知症になっても、誰もが住み慣れた家や地域で、安心して豊かに暮らし続けることができる「まちづくり」を目指してきました。
今回は、全国的にも有名な「認知症SOSネットワーク模擬訓練」をはじめとして、各種取り組みやその舞台裏についてご紹介をいただきました。また「認知症にやさしいまちづくりへの3つのフェーズ」として、これまでの経験から
1. 当事者(支援が必要な人)の課題解決のフェーズ
2. まちづくりの仲間を広げるフェーズ
3. 認知症の人が社会参画できるまちづくりフェーズ
をご披露頂き、人々の善意から始まった取り組みを持続可能な取り組みにすることの難しさについても、率直な想いを語っていただきました。
政府の認知症政策が次なる段階に進むこの時期とあって、参加した国会議員からも、自身の選挙区など各地域で大牟田市のような取り組みを推進することを目指した具体的な質問も多く挙がり、活発な意見交換が行われました。
■勉強会趣旨
高齢化が進む日本では認知症の人が今後さらに増えていくことが予想され、その対策が喫緊の課題となっています。国は認知症に対する施策として認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)を策定し力を入れて進めていますが、今後さらなる施策を検討していく必要があります。そのために認知症に対して強い関心と正しい現状認識と理解を持つ国会議員を一人でも増やすことが重要であると考え、超党派の有志国会議員を中心とした定期的な勉強会を開催することとなりました。
■概要
「認知症フレンドリーな地域づくりへのチャレンジ」
大牟田市役所 保健福祉部 健康福祉推進室/医療法人静光園白川病院
社会福祉士
竹下 一樹 氏
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