【開催報告】2017年シンクタンクランキング公表に伴う世界同時開催イベント「シンクタンクが果たす役割 ~HGPIと創る未来~」(2018年1月30日)
日付:2018年1月30日
タグ: その他の活動
日本医療政策機構は2004年の設立以来、非営利・独立のシンクタンクとして活動してまいりました。多くの皆様のご支援の下、活動の幅を広げ、お陰様で米国ペンシルバニア大学が2018年1月に発表した「世界のシンクタンクランキング – The Global “Go-To Think Tanks”」に9年連続でランクインいたしました。
2017年版のランキング発表に合わせて世界各国の研究機関やシンクタンクにて、シンクタンクの役割について議論する催しが同時開催され、当機構でも「シンクタンクが果たす役割 ~HGPIと創る未来~」と題し、今年度の事業報告を中心にこれまでの活動を振り返り、来年度の事業計画について、賛助会員の皆様を対象としご意見をいただく機会を設けました。
また、マルチステークホルダーの皆様によるパネルディスカッションにて、これからのシンクタンクが果たすべき役割、今後のHGPIが果たすべき役割について議論を行いました。会場の皆様も交え、当機構へのご意見やご期待をお寄せいただく機会となりました。
なお当日は、世界100以上の都市で、175を超える組織が「Why Think Tanks Matter」をテーマにイベントを開催いたしました。
開会・開催主旨:乗竹 亮治(日本医療政策機構 事務局長)
乗竹が本会の趣旨説明を行いました。また同日公表された2017年度のシンクタンクランキングでは、2017年は国内医療政策部門(Domestic Health Policy)で3位(昨年11位)、国際医療政策部門(Global Health Policy)で4位(昨年6位)となりましたことを皆様にご報告させていただきました。
※2017年シンクタンクランキングはこちらに掲載されています。
2017年度の事業報告:乗竹 亮治、小山田 万里子(日本医療政策機構 副事務局長)
乗竹からは当機構の活動指針についてご説明申し上げたほか、小山田からは運営体制や経営指標について、さらに非営利組織としての持続可能性について現状と課題をご説明申し上げました。
パネルディスカッション&会場との意見交換:
パネリスト:
- 市川 衛(NHK 科学・環境番組部 ディレクター)
- 櫻井 なおみ(キャンサー・ソリューションズ株式会社 代表取締役社長)
- 圭室 俊雄(武田薬品工業株式会社 コーポレート・コミュニケーションズ&パブリックアフェアーズ CSRヘッド)
- 富原 早夏(経済産業省 ヘルスケア産業課 課長補佐)
- 濱田 いずみ(ヤンセンファーマ株式会社 インテグレイテッドマーケットアクセス本部 本部長)
モデレーター:
乗竹 亮治
パネルディスカッションでは上記パネリストの皆様の他、会場からも積極的なご発言をいただきました。また今回はインターネットを経由して質問をリアルタイムに投稿いただくシステムも活用し、より多くのご意見をいただくことが可能となりました。
・「我が国においてシンクタンクの果たすべき役割は何か」
HGPIに限らず広くシンクタンクが果たすべきという観点では、各ステークホルダーが抱える課題を。登壇者や参加者からは「それぞれの立場を超えて共通の目標に向かって進むためのフラットな議論の場を提供し続けてほしい」「業界内だけでなく、メディアを巻き込みながら広く提言・発信を行うことで、世論を喚起してほしい」といった、当事者でないからこそできる役割を求める意見が多く挙がりました。
・「HGPIに期待する役割」
上記の議論を受けてHGPIに期待する点として、ヘルスケア分野が直面するイノベーションの進展とグローバル化に関わる意見が多く寄せられました。「イノベーションの価値を正しく評価し、持続可能な保健医療システムの構築につながる議論の場を引き続き提供してほしい」「ローカルな視点とグローバルな視点の両方を持ちながら、マルチステークホルダーを巻き込み、提言だけでなく実践に向けて一歩踏み込んだアクションを起こしてほしい」など、来年度に向けて叱咤激励を頂きました。
閉会の辞:黒川 清(日本医療政策機構 代表理事)
黒川は、HGPIに対する皆様の日頃とご理解とご支援への御礼と共に、日本が直面する少子高齢化をはじめとした諸課題に対する危機感を述べました。その上で解決に向けて、私たちが日本の強さと弱さを今一度自覚し、一人一人が考え、行動することが重要であると訴えかけました。
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