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【出版報告】日本の超高齢化政策の優先課題:COVID-19パンデミック下における医療イノベーションと経済成長(2021年2月24日)

【出版報告】日本の超高齢化政策の優先課題:COVID-19パンデミック下における医療イノベーションと経済成長(2021年2月24日)

Global Coalition on Aging(GCOA) と日本医療政策機構 (HGPI: Health and Global Policy Institute) は、健康的な高齢化、イノベーションそしてシルバーエコノミーを主要議題とした第一回ラウンドテーブルの報告書を発表しました。

202010月にWebミーティング形式で開催されたラウンドテーブルでは、健康、経済、高齢化、高齢者在宅介護の各分野の専門家が政策的な議論を行いました。そこで、高齢化という世界的なメガトレンドをリードし、イノベーションを投資の中心に据えている日本のような国々は、健康への支出を重要な投資であると認識するよう各国政府に呼びかけました。

このラウンドテーブルはGCOAと経済協力開発機構(OECD: Organisation for Economic Co-operation and Development)及びファイザー株式会社の共催、およびHGPIの支援により開催されました。

 

本ラウンドテーブルでは、日本と世界の高齢化社会における医療イノベーションの重要性に焦点を当てるため、以下を重点として確認しました。

1. 日本には健康寿命の延伸を保証するイノベーションが期待されています。
2. イノベーションを促進するために、日本は医療イノベーションへの支出を健康でアクティブな高齢化への投資として捉えることが重要です。
3. 医療イノベーションを実現するためには、業種、学際、国や地域を超えた協力が不可欠です。
4. 日本での医療イノベーション投資が行われるためには、イノベーションを先導する見識のある人材に対するインセンティブが必要です。
5. グローバルに、そして日本に焦点を当てた高齢化政策の国際フォーラムでは、シルバーエコノミーの促進を図る医療イノベーションの新モデル策定のためのアクションの土台作りが進んでいます。

日本語版の報告書はこちら。 英語版の報告書はこちら。 

ラウンドテーブルの口火を切ったのはMichael W Hodin氏(GCOA CEO)、牧原秀樹氏(衆議院議員)、村上由美子氏(OECD東京センター所長)でした。


ラウンドテーブル全体の主なコメントは以下の通りです。

村上 由美子 氏(OECD東京センター所長)

グローバルな連携とコミュニケーションは、医療イノベーションとシルバーエコノミーを促進する上で重要な役割を果たしています。65歳以上の人口が約3割を占める日本は、国際的なリーダーシップを発揮し、高齢化社会のモデルとなるよう医療イノベーションの促進に努めることが求められています。


須賀 幹郎 氏(独立行政法人日本貿易振興機構 ニューヨーク医療・健康・福祉部門
Head

医療イノベーションと経済成長を支える政策ソリューションを追求することで、日本は強い経済、医療費の適正化、そして健康で活動的な高齢者人口を擁する未来の基盤を築いていけます。


Michael W. Hodin氏 (GCOA CEO

高齢者の在宅介護、テクノロジー、医薬品などの分野では、イノベーションの増加は高齢者の身体機能維持とライフコース全体での経済活動の継続につながる可能性があります。イノベーションにインセンティブを与えることが求められています。

 

Global Coalition on Aging
Global Coalition on AgingGCOA)は、人口の高齢化が進むことにより生じる 21世紀の大きな変化に対応するグローバルリーダーのアプローチ方法や方策を再構築することを目指しています。GCOAは、高齢人口に対して知見があり、高齢化を包括的・体系的に理解しており、高齢化による影響を楽観視している様々な業種・世界的企業を、独自の方法で団結させています。 研究、公共政策分析、アドボカシー活動、戦略的なコミュニケーションを通じて革新的なソリューションを推進し、また、世界的な人口高齢化が健康増進、生産性向上、経済成長へ繋がるよう活動しています。詳しくは、www.globalcoalitiononaging.comをご覧ください。

e-mail: mmitchell@globalcoalitiononaging.com(担当:Melissa Gong Mitchell)

 

日本医療政策機構(HGPI: Health and Global Policy Institute
日本医療政策機構(HGPI: Health and Global Policy Institute)は、2004年に設立された非営利、独立、超党派の民間の医療政策シンクタンクです。市民主体の医療政策を実現すべく、中立的なシンクタンクとして、幅広いステークホルダーを結集し、社会に政策の選択肢を提供してまいります。特定の政党、団体の立場にとらわれず、独立性を堅持し、フェアで健やかな社会を実現するために、将来を見据えた幅広い観点から、新しいアイデアや価値観を提供し、グローバルな視点で社会にインパクトを与え、変革を促す原動力となることを目指しています。詳しくは、https://hgpi.org/をご覧ください。

e-mail: info@hgpi.org

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