医療政策国民フォーラム「マニフェストで問うべき3つの重要課題」
日付:2009年6月24日

国民のための医療の実現を目指す民間会議「医療政策国民フォーラム」は、先般発表した「マニフェストで問うべき3つの重要課題」の内容に基づき、各党が掲げた医療政策のマニフェストについて検証する会議を開催しました。
同フォーラムは5月に発足、6月24日には「マニフェストで問うべき3つの重要課題」を発表、各政党や衆参国会議員などに提言いたしました。今回の会議は、この提言の内容に基づき、各党の医療政策に関するマニフェストの内容を検証するもので、委員13名が参加し議論を行いました。当日は約30名の報道関係者が詰め掛けるなど、会場は熱気に包まれました。
会議では冒頭から、各党マニフェストに対する厳しい意見が続出。「財源について各党とも明確に示していない」「医療がどうなるかというビジョンや詳細がないまま消費税増を求めるのはナンセンス」「無駄減らしや埋蔵金だけで医療の安定財源が確保できるのか」など、委員からは財源について発言が相次ぎました。
また、各党が医療政策決定に国民の声を反映するための会議体の設置などを打ち出したのに対し、「政策検討会議が形骸化することがないよう、メンバー構成も含め詳細に提示すべきだ」などの意見が出されましたほか、「そもそも各党がどの程度マニフェストを重視しているのか疑問」などとの声も上がりました。
全般的に期限や目標が不明確であるとの評価が多数を占めたことなどから、当フォーラムでは、1)医療政策決定プロセスの詳細、2)医療政策立案や評価に必要なデータ・統計などの整備、3)国民に求める負担や役割、の3点について来週にも各党に質問状を送付することとなりました。
調査・提言ランキング
- 【論点整理】ラウンドテーブル・ディスカッション「社会課題としての更年期女性の健康推進」(2024年11月19日)
- 【調査報告】「2025年 日本の医療に関する世論調査」(2025年3月17日)
- 【調査報告】メンタルヘルスに関する世論調査(2022年8月12日)
- 【政策提言】「がん遺伝子パネル検査への患者アクセス保障と保険外併用療養費制度活用にあたっての留意点」(2025年4月28日)
- 【調査報告】「働く女性の健康増進に関する調査2018(最終報告)」
- 【政策提言】成長戦略としての「プラネタリーヘルス」の統合に向けて~新しい資本主義実行計画(2025年改訂版)への提案~(2025年6月9日)
- 【政策提言】フェローによる政策提言プラットフォームプロジェクト「日本における『医薬品の費用対効果評価』のより良い活用に向けて」(2025年5月7日)
- 【政策提言】「災害級の暑さ」への備えを骨太の方針2025に(2025年6月9日)
- 【政策提言】肥満症対策推進プロジェクト2023「患者・市民・地域が参画し、協働する肥満症対策の実装を目指して」(2024年4月8日)
- 【調査報告】「2023年 日本の医療の満足度、および生成AIの医療応用に関する世論調査」(2024年1月11日)
注目の投稿
-
2025-07-04
【申込受付中】(オンライン開催)第136回HGPIセミナー「精神保健研究におけるPPIの現在地とこれから ― TOGETHERプロジェクトに学ぶ共創のかたち ―」(2025年7月28日)
-
2025-07-04
【政策提言】フェローによる政策提言プラットフォームプロジェクト「日本における『医薬品の費用対効果評価』のより良い活用に向けて」(2025年5月7日)
-
2025-07-08
【申込受付中】プラネタリヘルスアカデミー(2025年8月開講)
-
2025-07-14
【政策提言】「がん遺伝子パネル検査への患者アクセス保障と保険外併用療養費制度活用にあたっての留意点」(2025年4月28日)
-
2025-07-16
【開催報告】第1回HGPI理事対談セッション「官民連携入門―ヘルスケア分野における海外官民連携事例の紹介―」(2025年5月9日)