(開催報告)第2回EOL(エンドオブライフ)ケア セミナー
日付:2013年10月23日

2035年の日本は、国民の3人に1人が65歳 以上の社会を迎えます。人類史上、未踏の高齢社会を迎える日本、そして世界にとって、「いかに老い、いかに死を迎えるか」-エンドオブライフケアのあり方 を考えることは、私たち日本人、そして次代を担う経済人・社会人としての重要なミッションではないでしょうか。これ以上、老いや死を「語りにくい」トピッ クとして棚上げするのではなく、正面から、建設的に議論を始めるべきだと考えます。そこで、連続セミナーでは、これからの日本の経済社会をリードする、経済界、医療界、アカデミア、市民、メディア、立法・行政府の中堅・若手層が立場を超えて、エンドオブライフケアの在り方を熟議し、各自がとるべき最初のアクションを見出していきます。
第 1回セミナーでは、人々が望むエンドオブライフケアを実現するためには、終末期を死の間際の一定期間としてのみ捉えるのではなく、最期を迎えるまでの過程を含め、時間的、空間的に広く捉えることの重要性について多様な立場の参加者とディスカッションをしました。今回のセミナーでは、ジェロントロジー(老年学)をご専門の秋山弘子先生と、花の谷クリニック院長の伊藤真美先生をお招きしました。秋山先生には、終末期まで見据えた人生90年時代の ライフデザインをどのようにえがき、どのように最期を迎える際の意思決定を行うのか、具体的な事例を交えながらお話いただきました。伊藤先生は、南房総の海 辺の町でホスピスのある有床診療所「花の谷クリニック」を開かれ、外来、在宅医療、ホスピスと枠にとらわれない医療を提供しています。どのようなきっかけ で「花の谷クリニック」を開設され、地域の人々のニーズに応じ、いかに医療と生活のサポートを兼ね備えたケアを提供していらっしゃるのか、ご自身のご経験を踏まえてお話いただきました。
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【第2回】私たちが望むEOL(エンドオブライフ)ケアとは何か?-包括的な視点で考える
■日時: 10月8日(火)19:00-21:00
■会場: 丸ビル8階 コンファレンススクエア Room 5
■主催: 特定非営利活動法人 日本医療政策機構
■対象: 立法府、行政府、医療提供者、企業、アカデミア、市民、メディア等の
若手・中堅 70名 (ご招待者限り)
プログラム:
1. 第1回セミナーの振り返り
2. 超高齢社会のライフデザインとEOLケア
スピーカー: 秋山弘子氏(東京大学高齢社会総合研究機構 執行委員 特任教授)
伊藤真美氏(医療法人社団 花の谷クリニック 院長 )
3. 会場とのインタラクティブ・ディスカッション (連続セミナー発起人が参加)
【連続セミナー発起人】 (五十音順、敬称略)
– 岩瀬 大輔 ライフネット生命保険株式会社 社長
– 小野崎 耕平 アストラゼネカ株式会社 執行役員コーポレートアフェアーズ本部長
– 渋澤 健 日本国際交流センター 理事長 / コモンズ投信株式会社 取締役会長
– 武内 和久 厚生労働省 社会・援護局 福祉基盤課福祉人材対策室長
– 宮田 俊男 特定非営利活動法人 日本医療政策機構 エグゼクティブディレクター/医師
開催日:2013-10-08
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