【開催報告】メンタルヘルス政策PJT-「認知行動療法及び認知行動療法の考え方に基づいた支援方法に係る実態把握及び今後の普及と体制整備に資する検討」専門家会合(第1部:2021年2月12日・第2部:2021年2月18日)
日付:2021年3月1日
タグ: メンタルヘルス

この度、日本医療政策機構は、「認知行動療法及び認知行動療法の考え方に基づいた支援方法に係る実態把握及び今後の普及と体制整備に資する検討」専門家会合第1部・第2部をそれぞれ開催致しました。
■事業概要
日本医療政策機構では、2019年度よりメンタルヘルス政策プロジェクトを進めています。本プロジェクトでは、当事者をはじめとした国内外の当分野における産官学民のオピニオンリーダーや関係団体に広くお集まりいただき、アドバイザリーボードミーティングやヒアリング、専門家会合の開催を通じ、日本のメンタルヘルス政策における現状の課題や論点を抽出し、その課題に対する解決の方向性を検討してまいりました。
本プロジェクトの一環として、当機構では、2020年10月より厚生労働省令和2年度障害者総合福祉推進事業として採択された「認知行動療法及び認知行動療法の考え方に基づいた支援方法に係る実態把握及び今後の普及と体制整備に資する検討」を実施しています。
認知行動療法(CBT: Cognitive Behavior Therapy)は、人の気分や行動は、物事に対する見方(認知)の影響を受けるという認知行動モデルに基づき、問題解決につながる柔軟な考え方や健康的な行動パターンに修正を図っていくことで気分の改善を目指す精神療法の一つです。うつ病のほか不安症やストレス関連疾患などの様々な精神疾患に対する治療効果と再発予防効果が実証されており、標準的治療の一つとして国内外の診療ガイドラインに推奨されています。
本事業では、これまで実施された厚生労働省認知行動療法研修事業における研修の効果を分析・検証し、課題の整理および今後の認知行動療法の普及や人材育成等の体制整備に資する検討を行うことを目的としています。
本事業の一環として、この度、「認知行動療法及び認知行動療法の考え方に基づいた支援方法に係る実態把握及び今後の普及と体制整備に資する検討」専門家会合を開催し、当事者をはじめとした当分野におけるオピニオンリーダーや関係団体とともに、現状の課題および今後の認知行動療法の普及や人材育成等の体制整備について議論を進めました。
今後は、本会合でなされた議論を踏まえ、今後の在り方に向けて提言をとりまとめ、公表致します。
■専門家会合第1部概要
日時:2021年2月12日(金)18:00-21:00
形式:オンライン形式(Zoom)
プログラム:(順不同・敬称略)
開会の辞・趣旨説明
乗竹 亮治(日本医療政策機構 理事/事務局長・CEO)
ご挨拶
佐々木 孝治(厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 精神・障害保健課 課長)
基調講演1「認知行動療法及び認知行動療法の考え方に基づいた支援方法に係る取組の現状」
久我 弘典(厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 精神・障害保健課 課長補佐)
基調講演2「実装科学の観点から普及・社会実装の定義と要件について」
島津 太一(国立研究開発法人 国立がん研究センター社会と健康研究センター 行動科学研究部 実装科学研究室 室長)
ラウンドテーブルディスカッション「疾患治療としての認知行動療法のこれまでと今後の普及・推進体制整備に向けて」
調査報告「認知行動療法の研修の教育効果ならびに人材育成状況に関する調査結果」
中川 敦夫(慶應義塾大学医学部 特任准教授)
パネリスト:
安藤 哲也(国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 行動医学研究部 室長)
井上 雅彦(鳥取大学大学院医学系研究科臨床心理学講座 教授)
宇田川 健(特定非営利活動法人 地域精神保健福祉機構・コンボ 代表理事)
大野 裕 (一般社団法人認知行動療法研修開発センター 理事長)
岡田 佳詠(国際医療福祉大学成田看護学部 看護学科 学科長・教授)
金 吉晴 (国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 所長)
清水 栄司(千葉大学大学院医学研究院 認知行動生理学 教授)
丹野 義彦(東京大学 名誉教授)
中尾 智博(九州大学大学院医学研究院 精神病態医学 教授)
古川 壽亮(京都大学大学院医学研究科・医学部 健康要因学講座 健康増進・行動学分野 教授)
古屋 範子(衆議院議員/公明党うつ病対策PT座長)
堀越 勝 (国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター センター長)
松本 俊彦(国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 薬物依存研究部 部長)
吉永 尚紀(宮崎大学医学部看護学科 准教授)
モデレーター:
栗田 駿一郎(日本医療政策機構 マネージャー)
■専門家会合第2部概要
日時:2021年2月18日(木)18:00-20:30
形式:オンライン形式(Zoom)
プログラム:(順不同・敬称略)
開会の辞・趣旨説明
栗田 駿一郎
ご挨拶
佐々木 孝治(厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 精神・障害保健課 課長)
基調講演1「認知行動療法及び認知行動療法の考え方に基づいた支援方法に係る取組の現状」
久我 弘典(厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 精神・障害保健課 課長補佐)
基調講演2「実装科学の観点から普及・社会実装の定義と要件について」
島津 太一(国立研究開発法人 国立がん研究センター社会と健康研究センター 行動科学研究部 実装科学研究室 室長)
ラウンドテーブルディスカッション「認知行動療法の考え方に基づいた支援方法のこれまでと今後の普及・推進体制整備に向けて」
パネリスト:
石川 信一(同志社大学 心理学部 教授)
宇都宮 健輔(産業医科大学医学部精神医学教室 非常勤講師)
大嶋 伸雄(東京都立大学 健康福祉学部 作業療法学科 教授)
小林 圭吾(メンタルヘルス当事者)
菅原 誠(東京都立中部総合精神保健福祉センター 副所長)
田上 明日香(SOMPOヘルスサポート(株)健康プロモート部 産業保健シニアメンタルヘルス・コーディネーター)
中川 敦夫(慶應義塾大学医学部 特任准教授)
福島 喜代子(ルーテル学院大学 総合人間学部 教授)
モデレーター:
栗田 駿一郎
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