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【開催報告】医療システムの未来プロジェクト 第1回医療改革推進メディアセミナー&ワークショップ-日本の医療界における現状と課題の正しい理解-(2022年10月31日)

【開催報告】医療システムの未来プロジェクト 第1回医療改革推進メディアセミナー&ワークショップ-日本の医療界における現状と課題の正しい理解-(2022年10月31日)

日本医療政策機構は、10月31日(月)に医療改革推進メディアセミナー&ワークショップ-日本の医療界における現状と課題の正しい理解-を開催しました。

今年5月に開催した、「コロナ危機の先にある新しい社会とヘルスケア」と題したメディアセミナー及びシンポジウムでは、今後日本の保健医療においてデジタル化が一つの軸となっていくことが挙げられました。本セミナーでは、有識者とメディア関係者の意見交換を通じて、保健医療のデジタル化を見据えた現在の日本における保健医療システム・社会保障の本質を国民が正しく理解することを目指しております。

第1回となる今回のメディアセミナー&ワークショップでは、海外の医療DXの推進と日本の現状をサブテーマに開催いたしました。日本の現状については、慶應義塾大学医学部の野村周平特任准教授より、「日本の健康のイマと、医療DXの可能性」と題して、医療DXによる国民の生活変化に期待できることや予防医療・健康増進拡大の可能性についてご講演いただきました。

また、海外の医療DXの軌跡をオランダ保健福祉スポーツ省のJacqueline Hoogendam氏より「オランダの医療DXのイマと、乗り越えてきた課題」と題して、オランダの法律による統合的な情報共有プラットフォーム構築への過程や、新世代高齢者の変化と共に環境を変化させるためのEヘルス導入の重要性についてご講演いただきました。

その後に行われたワークショップでは、参加者と講師の間で、医療DX推進の苦悩を乗り越える秘訣、推進の重要性の発信方法、データの突合に対する患者からの合意の取り方、医療DX導入に対するかかりつけ医の在り方等について、活発な議論が展開されました。

当日の議論内容については、別途、論点抽出のうえ、まとめ資料を作成予定です。


【開催概要】

  • 日時:2022年10月31日(火)16:00-17:30
  • 言語:日本語・英語(同時通訳あり)
  • 参加費:無料


【プログラム】(敬称略)

進行:乗竹亮治(日本医療政策機構理事・事務局長/CEO)

16:00-16:05 趣旨説明

乗竹 亮治(日本医療政策機構理事・事務局長/CEO)

16:05-16:50 プレゼンテーション

(1)日本の健康のイマと、医療DXの可能性
野村 周平(慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室 特任准教授)

(2)オランダの医療DXのイマと、乗り越えてきた課題
Jacqueline Hoogendam(オランダ保健福祉スポーツ省)

16:50-17:25 ワークショップ(質疑応答&意見交換)

17:25-17:30 クロージング

 


■プロフィール

野村 周平(慶應義塾大学医学部 医療政策・管理学教室 特任准教授)
1988年、神奈川県生まれ。2011年東京大学卒業後(薬学)、2013年同大大学院修士課程修了(国際保健学)。国連開発計画(UNDP)タジキスタン事務所、世界保健機関(WHO)ジュネーブ本部でのインターンを経て、2016年インペリアル・カレッジ・ロンドン公衆衛生大学院博士課程修了(疫学/生物統計学)。同年東京大学大学院国際保健政策学教室助教に着任(2019年より非常勤)。2019年に慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室特任准教授に着任。米国ワシントン大学保健指標・保健評価研究所(IHME)との連携のもと、世界の疾病負荷研究(Global Burden of Disease)に日本のフォーカルポイントとして参画している。2018年よりビル&メリンダ・ゲイツ財団日本事務所コンサルタント、2019年よりドイツの国際保健政策アドバイザリー組織SEEK Developmentコンサルタントを務める。2021年、栄養サミットのコミットメントを追跡評価するグローバル栄養報告(Global Nutrition Report)の専門家パネルに就任。2022年、日本が議長国として主催する2023年G7広島サミットの国際保健アジェンダを検討する「G7グローバルヘルス・タスクフォース」構成員に就任。専門は国際保健政策・外交、疾病負荷、災害・健康危機管理、栄養科学。

Jacqueline Hoogendam(オランダ保健福祉スポーツ省)
民間企業で弁護士としてキャリアをスタートし、1994年にオランダ政府の司法省に転職。特に犯罪防止や企業倫理に関する業務に携わる。2007年、保健福祉スポーツ省の長期医療部門に迎えられ、認知症政策の責任者となる。
現在、国際認知症政策と認知症研究のコーディネーターとして勤務し、長期医療の国際的なコーディネートも担当。
オランダ政府の運営委員会および理事会の副議長として、EU神経変性疾患研究共同プログラム(JPND)、世界認知症会議、欧州認知症政府専門家グループ、UNECE高齢化常設ワーキンググループ、アクティブ&アシストリビング研究開発プログラム(AAL)にも参加。


■関連事項

【開催報告】シンポジウム 医療システムの未来プロジェクト「将来に耐えうる保健医療システムの構築~保健医療システムの持続可能性と強靭性を強化する次のステップ~」(2022517日)

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