【開催報告】第94回日本感染症学会総会 AMRアライアンス・ジャパン シンポジウム「今、私たちに求められる行動」(2020年8月21日)
日付:2020年8月25日
タグ: AMR
2020年8月21日に、第94回日本感染症学会総会にてAMRアライアンス・ジャパン シンポジウム「今、私たちに求められる行動」が開催されました。
AMRアライアンス・ジャパンの取組紹介に加えて、AMRアライアンス・ジャパンメンバーが登壇し、薬剤耐性(AMR:Antimicrobial Resistance)の拡大を防ぐために市民団体、民間企業、医療従事者が現在取組んでいる活動についてそれぞれの立場から発表しました。
パネルディスカッションでは、抗菌薬の適正使用、国民・医療従事者への教育支援、抗菌薬の研究開発を促進するインセンティブ、抗菌薬の安定供給など今後の政策の優先順位について議論しました。
細菌(病原体)が、抗菌薬の使用に伴い変化し、抗菌薬の効果が小さくなることを薬剤耐性といいます。薬剤耐性菌による感染症が起きると、抗菌薬による治療効果が十分に得られず、最悪の場合には死に至る可能性があります。日本では、毎年8000人が薬剤耐性関連の原因で死亡していると推定されます。薬剤耐性菌は国内外で増加しており、このままの状況が続けば、薬剤耐性菌感染症による2050年の全世界の年間死亡者数は約1,000万人まで上昇するとの予測もあります。
当機構は、AMRアライアンス・ジャパンの事務局として国内AMR政策議論の前線に立ち、AMRアライアンス・ジャパンのメンバーである学会、医療企業、市民団体と一緒により頑固なAMR対策に関する提言を作成・推進しています。2019年7月には、AMRアライアンス・ジャパンとして、7つの提言を発表し、現在提言の内容を実現するよう積極的に活動しています。
AMRやAMRアライアンス・ジャパンの詳細については、AMRアライアンス・ジャパンのウェブサイトをご覧ください。
■プログラム概要
開会の挨拶
清田 浩(公益社団法人 日本化学療法学会 理事長/東京慈恵会医科大学 葛飾医療センター泌尿器科 教授)
乗竹 亮治(日本医療政策機構 理事・事務局長/CEO)
発表 AMR 対策の推進に向け、「AMR アライアンス・ジャパン」が果たす役割と展望
乗竹 亮治(日本医療政策機構 理事・事務局長/CEO)
発表 薬剤耐性(AMR)対策に関する日本製薬工業協会の取組み
俵木 保典(日本製薬工業協会 国際部長)
発表 企業の立場から
澤田 拓子(塩野義製薬株式会社 取締役副社長)
発表 AMR:医療現場の対応
平井 みどり(公益社団法人 日本薬学会 薬学教育委員長/兵庫県赤十字血液センター 所長)
パネルディスカッション
パネリスト:
俵木 保典(日本製薬工業協会 国際部長)
澤田 拓子(塩野義製薬株式会社 取締役副社長)
平井 みどり(公益社団法人 日本薬学会 薬学教育委員長/兵庫県赤十字血液センター 所長)
モデレーター:
清田 浩(公益社団法人 日本化学療法学会 理事長/東京慈恵会医科大学 葛飾医療センター泌尿器科 教授)
乗竹 亮治(日本医療政策機構 理事・事務局長/CEO)
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