非感染性疾患(NCDs)における第3回国連ハイレベル会合にて政治宣言が採択される
日付:2018年10月4日
タグ: NCDs
2018年9月27日、第73回国連総会で非感染性疾患(NCDs: Non-Communicable Diseases)に関する第三回ハイレベル会合が開催されました。マルチセクターによる積極的な取り組みを通じて、2011年ならびに2014年の国連ハイレベル会合での各国によるコミットメント(誓約)のより一層の拡大を再確認し、持続可能な開発のための2030アジェンダの完遂に貢献することを盛り込んだ政治宣言が各国の首脳・リーダーにより採択されました。
日本政府からは加藤勝信厚生労働大臣(当時)がNCDsにおける国連ハイレベル会合の一般討論のセッションに出席しました。加藤大臣の代表演説では、NCDs対策の加速のためにはユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の推進が重要であり、健康な高齢化対策における日本の知見を世界に共有し、NCDsの疾病予防と治療のために日本が果たせる役割の重要性について言及しました。NCDsの予防と管理に向けた各国の進捗状況を評価した世界保健機関(WHO)の最新レポート*によりますと、NCDsは日本における全死亡者の82%を占めると推定されており、喫緊の健康課題となっております。
NCD Allianceの日本の窓口である日本医療政策機構は、NCDsにおける第3回ハイレベル会合と、これに先立ち本年7月5日に開催された市民社会に対する国連ヒアリングに参加しました。当機構では、NCDsの各疾病領域において、患者や当事者目線から各疾病における政策課題を抽出し、求められる政策を提言することが重要だと考えています。そのため、国内外の患者や当事者を含めた産官学民が結集しフラットに議論を重ねるグローバルフォーラムを継続開催しております。詳細はこちらからご覧ください。
次回のNCDsにおける国連ハイレベル会合は2025年に開催されることになっており、各国の進捗について包括的なレビューが実施される予定です。
*出典: WHO, Noncommunicable Diseases (NCD) Country Profiles,2018
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