【参加報告】Design for Ageing and Dementia International Research Network, Workshop 3(2020年2月16・17日、英国スコットランド・スターリング大学)
日付:2020年3月3日
タグ: 認知症政策
日本医療政策機構理事の堀田聰子、理事/事務局長の乗竹亮治、シニアアソシエイトの栗田駿一郎が英国スコットランドのスターリング大学で開催された、Design for Ageing and Dementia International Research NetworkのWorkshop 3に参加いたしました。
本プロジェクトは、スターリング大学のDementia Services Development Centre(DSDC)が主催する日英研究プロジェクトです。DSDCでは、認知症にやさしいデザインガイドラインを開発し、普及を目指しています。日英それぞれから、医学、建築学、社会学、情報学のアカデミアに加え、ビジネスセクターやシンクタンクなど認知症をテーマに幅広い研究者が参加しています。
今回のWorkshop 3では、本プロジェクトが目指す、認知症にやさしいデザインの実装に向けて、日英の横断的研究を進めるにあたっての方向性について議論を行いました。1日目には特に、アウトプット指標・アウトカム指標や比較研究の枠組みについて、また文化横断的な参与観察研究を進めるに当たってのポイントなどが複数のチームに分かれて議論されました。2日目には研究に当たってのインパクト指標について、日英の制度比較を含めながら議論が交わされました。
各チームでは、デザインを通じた環境の変化を作り出す、目的やその意義について議論が深められました。またそれぞれのバックグラウンドから、デザインの変化がもたらす環境が精神・身体に与える影響や、そうした環境づくりを持続可能にするための実施主体の在り方など、社会実装を視野に入れた議論が深められました。またアウトプット指標・アウトカム指標の観点では、認知症の本人の生活の質(QOL: Quality of Life)の向上をどのようにして測るかなど、日英それぞれの先行研究なども参考に議論が行われました。
本プロジェクトでは、引き続き日英横断研究に向けて、相互のネットワーク構築と意見交換を進めて参ります。
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