(開催報告)‘医療政策サミット2014’ 日本と世界の未来を切り開くフロンティア
■趣旨
日本医療政策機構では、医療界、アカデミア、政府、企業、メディアなどから医療政策に関わるトップリーダーが一同に会し、その年の医療政策のあり方を議論する場として、「医療政策サミット」を2007年より毎年開催しています。
2013年の参議院選挙により、いわゆるねじれ国会が解消され、自民党中心の長期安定政権が見込まれる現在、日本の健康・医療政策は大きな転換点を迎えています。
税と社会保障の一体改革の必要性やTPPを通じた医療分野への新規参入の可能性が指摘される中、安倍政権は2013年6月に「健康・医療戦略」を取りまとめました。この戦略は医療分野を戦略産業として位置づけ、日本版 NIHの創設、医療の国際展開、iPS 細胞等の幹細胞技術、健康・医療分野における ICT の活用等が重点項目に盛り込まれています。
しかし、これらの方策の優先順位づけ、妥当性、具体的内容は国民の目にから見て必ずしも明らかではありません。また医療の国際展開が重視され、新たな国際連携モデル創出が期待されているますが、グローバル・コンテクストの中での日本のポジションニングは未だに明確に定まっていません。
税と社会保障の一体改革の必要性やTPPを通じた医療分野への新規参入の可能性が指摘される中、安倍政権は2013年6月に「健康・医療戦略」を取りまとめました。この戦略は医療分野を戦略産業として位置づけ、日本版 NIHの創設、医療の国際展開、iPS 細胞等の幹細胞技術、健康・医療分野における ICT の活用等が重点項目に盛り込まれています。
しかし、これらの方策の優先順位づけ、妥当性、具体的内容は国民の目にから見て必ずしも明らかではありません。また医療の国際展開が重視され、新たな国際連携モデル創出が期待されているますが、グローバル・コンテクストの中での日本のポジションニングは未だに明確に定まっていません。
今回のサミットは、「日本と世界の未来を切り開くフロンティア」をテーマとし、現政権の健康・医療政策の課題を網羅的に議論するとともに、この分野における国際社会における日本の立ち位置を定め、日本の未来を切り開くため、各ステークホルダーが明日の一歩を踏み出すためのフロンティアがどこにあるかを明らかにするため、議論を行いました。
■日時
2014年1月18日 (土) 10:00-16:50
■場所
ホテルニューオータニ 「麗の間」
■参加者
与野党国会議員、関連省庁関係者、医療従事者、医療健康関連を中心とした企業の経営層や医療政策の専門家、主要メディアジャーナリストなど149名にご参加いただきました。
■後援
外務省、厚生労働省、復興庁、文部科学省
■協力
政策研究大学院大学グローバルヘルスイノベーション政策プログラム
■会議の構成 (敬称略)
10:00-10:20 Opening Remarks
・黒川清(日本医療政策機構代表理事)
10:20-11:50 Session 1 安倍政権の医療政策の要締は何か
長期安定が見込まれる現政権の掲げる医療政策の内容が我が国の現状に照らして最善のものであるか、限りある財源の最適な配分を考慮した上で、これらの政策を推進する上での課題や成否を分ける点はどこにあるのか、網羅的に議論する。
・神田 裕二(厚生労働省 審議官(医療保険、医政、医療・介護連携担当))
・新川 浩嗣(財務省主計局 主計官、厚生労働係第一担当)
・関原 健夫(財団法人日本対がん協会 常務理事)
・永井 良三(自治医科大学長、社会保障制度改革国民会議委員)
・宮田 俊男(日本医療政策機構エグゼクティブ・ディレクター)(モデレーター)
12:10-13:30 Session 2 (Lunch) 経済成長に寄与する医療
「健康・医療戦略」は、健康医療分野を戦略産業として育成し、経済成長に寄与させるとともに、課題解決先進国としての我が国から、超高齢化社会を運営する新たなモデルを世界に広めることを目指している。
また、日本版 NIH(医療分野の研究開発の司令塔機能)の創設、医療の国際展開、iPS 細胞等の幹細胞技術、健康・医療分野における ICT の活用等も重点項目に盛り込まれたが、具体的に推進する上での鍵はどこにあるか。
また、健康医療分野が経済成長に寄与する直接間接のプロセスは具体的にはどのようなものか。そのあるべき姿について議論する。
また、日本版 NIH(医療分野の研究開発の司令塔機能)の創設、医療の国際展開、iPS 細胞等の幹細胞技術、健康・医療分野における ICT の活用等も重点項目に盛り込まれたが、具体的に推進する上での鍵はどこにあるか。
また、健康医療分野が経済成長に寄与する直接間接のプロセスは具体的にはどのようなものか。そのあるべき姿について議論する。
・出雲 充 (株式会社ユーグレナ 代表取締役社長)
・黒岩 祐治(神奈川県知事)
・鈴木 蘭美(エーザイ株式会社 執行役員)
・菱山 豊(内閣官房健康・医療戦略室次長)
・小野崎 耕平(元日本医療政策機構 事務局長代行)(モデレーター)
13:45-15:05 【GHIT Fund Sponsored Session】
Session 3 医療イノベーションと国際貢献 : 国際社会における日本の役割
医療の国際展開は「健康・医療戦略」の重点項目である。また健康・医療は日本の‘ソフト’面での外交戦略案においても要とされている。
健康・医療分野において多くのステークホルダーや国々が互恵的な関係を構築することで、我が国が経済、外交面における国際協調のための手段を多様なものにし、また相手国にも好影響をもたらすことが期待される。
日本がこの分野においてどのような点で貢献できるか。どのような革新的なアクションを取るべきなのか。また、理想的な国際連携モデルとはどのようなものか。
本セッションでは、グローバル・コンテクストの中で日本の貢献度を高めるためには、どのような‘push’と‘pull’の戦略を使う必要があるのか、明らかにする。
健康・医療分野において多くのステークホルダーや国々が互恵的な関係を構築することで、我が国が経済、外交面における国際協調のための手段を多様なものにし、また相手国にも好影響をもたらすことが期待される。
日本がこの分野においてどのような点で貢献できるか。どのような革新的なアクションを取るべきなのか。また、理想的な国際連携モデルとはどのようなものか。
本セッションでは、グローバル・コンテクストの中で日本の貢献度を高めるためには、どのような‘push’と‘pull’の戦略を使う必要があるのか、明らかにする。
・浅井 英里子 (日本GE株式会社 執行役員 政策推進本部本部長)
・小沼 士郎 (外務省国際協力局 国際保健政策室長)
・B.T. スリングスビー(グローバルヘルス技術振興基金 CEO)
・J・スティーブ・モリソン(戦略国際問題研究所(CSIS)副所長・グローバルヘルスポリシーセンター長)
・アレックス・ロス (WHO神戸センター 所長)(モデレーター)
15:20-16:40 Session 4 日本の未来を切り開くフロンティア
これまでの議論で健康医療分野において日本が解決しなければならない課題や世界の中でとるべき立ち位置が明らかになった。
本セッションでは、総括として、日本が未来を切り開くため、各ステークホルダーが具体的に明日の一歩を踏み出すためのフロンティアはどこにあるのか。各界で活躍するパネリストとの議論を通じてその所在を明らかにする。
本セッションでは、総括として、日本が未来を切り開くため、各ステークホルダーが具体的に明日の一歩を踏み出すためのフロンティアはどこにあるのか。各界で活躍するパネリストとの議論を通じてその所在を明らかにする。
・田澤 裕光 (みらかホールディングス株式会社 執行役専務)
・長谷川 閑史(武田薬品工業株式会社 代表取締役社長)
・平野 博文 (株式会社KKRジャパン 代表取締役社長)
・村木 厚子 (厚生労働事務次官)
・玉井 忠幸(読売新聞編集局次長兼編集委員・BS日テレ深層ニュースキャスター)(モデレーター)
16:40-16:50 Closing Remarks
・黒川清(日本医療政策機構 代表理事)
■ お問い合せ
医療政策サミット2014事務局(小山田・窪田)
TEL: 03-5511-8521 FAX: 03-5511-8523
Email: info@hgpi.org
開催日:2014-01-18
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