2024年07月18日

日本医療政策機構(HGPI)では、2024年8月28日(水)に、公開シンポジウム「患者・市民・地域が参画し、協働する腎疾患対策に向けて」を開催いたします。

初期の慢性腎臓病(CKD: Chronic Kidney Disease)は自覚症状がほとんどないことが特徴で、成人の7人に1人は罹患していることから新たな国民病と言われています。CKD対策は、わが国において、関係者の努力により着実な進展を遂げ、普及啓発、地域における医療提供体制の整備、診療水準の向上、人材育成、研究開発の推進といった個別施策において、相応の進展がみられています。一方で、透析患者数の増加(新規患者の増加と有病率の上昇)には依然歯止めがかかっておらず、今後とも高齢化の進展がこれを押上げていくことが見込まれています。

こうした中、当機構では2022年から「腎疾患対策推進プロジェクト」を始動させ、産官学民アドバイザリーボードを組成の上、会合を開催しました。その議論をもとに、CKDの予防や早期介入の必要性、多職種や多機関連携の重要性、自治体の好事例の横展開の必要性、患者・当事者視点に基づいた腎疾患対策の推進の必要性などを提言しました。2023年度は、2022年度の提言内容をさらに深化させるとともに、自治体のCKD対策の好事例・課題ヒアリングを実施し、それに基づいた地域でのCKD対策推進に向けた解決策を産官学民アドバイザリーボード会合にて検討し、ペーシェントジャーニーに沿って政策提言書に取りまとめて発信しました。さらには、CKD対策の相互参照、全国均てん化を目指して、地方自治体の行政官を一同に会した生活習慣病会合を福岡市、仙台市にて開催しました。本会では生活習慣病疾患横断での政策推進の視点や多職種・他機関連携強化の必要性等について、意見交換の場を設け、論点を取りまとめました。

3年目となる2024年度は、これまでの活動を通じて得られた好事例や、課題および解決策等、議論の内容を広く社会へ発信することを目的に、日本医療政策機構主催、日本腎臓病協会共催で公開シンポジウムを開催します。本シンポジウムでは、日本全国で腎疾患対策を担っている行政(中央・地方)、議員、アカデミア、医療者や患者・当事者など幅広いステークホルダーにご登壇いただき、患者・市民主体のCKD対策の次なる一手とその実現に向けて産官学民の協働を促すことを目指しています。

 

 

【開催概要】

  • 日時:2024年8月28日(水)13:00-18:00(開場12:45)
  • 形式:ハイブリッド(対面・オンライン(Zoomウェビナー))
  • 会場:国際文化会館(東京都港区六本木5-11-16)
  • 言語:日本語
  • 参加費:無料
  • 定員:会場100名程度(応募多数の場合、抽選)、ウェビナー500名
  • 主催:日本医療政策機構
  • 共催:特定非営利活動法人 日本腎臓病協会

*会場参加の申込期日は、8月14日(水)12:00までとなります。会場参加のお申込みが定員を超えた際は、抽選とさせていただきます。会場参加の可否は、8月16日(金)中にお申し込みいただいたメールアドレスでご案内いたします。

**登録完了後、ご登録いただいたメールアドレスに確認メールが自動送信されます。届かない場合は、大変恐れ入りますが、info@hgpi.org までメールをお送りください。
尚、8月23日(金)12:00時点で定員に達していない場合、引き続き本ページでのご登録を受け付けます。

 

【プログラム】(敬称略、順不同、登壇調整中)

13:00-13:10 開会挨拶 「世界に先駆けた日本の包括的なCKD対策推進に向けて(仮)」
石田 昌宏(参議院議員)※ビデオメッセージ
13:10-13:30 基調講演 「日本におけるCKDにおける課題と今後求められる対策(仮)」
柏原 直樹(日本腎臓病協会 理事長/川崎医科大学高齢者医療センター病院長・特任教授)
13:35-14:35 パネルディスカッション1「労働安全衛生法に基づく一般健康診断におけるCKDの早期発見・介入ならびに産業保健における企業・保険者の役割」
パネリスト 調整中
14:45-15:45 パネルディスカッション2「CKD対策推進におけるかかりつけ医の役割と課題」
パネリスト 調整中
15:50-16:50 パネルディスカッション3「自治体でのCKD政策とさらなる推進に向けた中央政府の役割」
パネリスト 調整中
16:50-17:00 閉会の辞
黒川 清(日本医療政策機構 終身名誉チェアマン)
17:00-18:00 レセプション

 

2024年07月01日

日本医療政策機構では、ミッションである「市民主体の医療政策の実現」に向けて、患者・当事者・市民が主体となる政策形成過程の実現を重要なテーマと捉え、その推進に向けて様々な活動を行っています。

2021年度からは、医療政策の形成過程や患者・市民参画を専門とする有識者、豊富な政策形成過程への参画経験を有する患者・当事者・市民リーダー等をアドバイザリーボードに迎え、政策形成過程における患者・当事者・市民参画の推進に向けて、議論を重ねてきました。2023年度には、これまでの議論から「医療政策の形成過程における患者・市民参画の手引き」や政策提言「政策形成の場における患者・市民参画の推進に向けて」を取りまとめ、患者・当事者・市民と行政それぞれに求められる取り組みや、参画する患者・当事者・市民に求められる要件等を整理しました。

本会合では、政策形成過程への患者・当事者・市民の効果的な参画が日本全国で実施されることを目指し、患者・当事者・市民参画の効果的な実践に向けて必要な取り組み等について、アドバイザリーボードメンバーを中心とした有識者による議論を発信します。

 

【開催概要】

  • 日時:2024年7月26日(金)18:00-19:45
  • 形式:オンライン(ZOOMウェビナー)
  • 言語:日本語
  • 参加費:無料

 

【プログラム】(敬称略、順不同)

開会の辞・開催趣旨説明

乗竹 亮治(日本医療政策機構 代表理事・事務局長)
坂内 駿紘(日本医療政策機構 マネージャー)

基調講演1「患者・当事者・市民参画の変遷と今後の展望」

武藤 香織(東京大学医科学研究所 公共政策研究分野 教授)

基調講演2「政策過程への患者・当事者・市民参画と民主主義」

森田 朗(一般社団法人 次世代基盤政策研究所(NFI) 代表理事)

ラウンドテーブル・ディスカッション 「一緒に作る、これからの医療政策-患者・当事者・市民参画の推進に向け求められる打ち手」

パネリスト:
阿真 京子(「子どもと医療」 主宰/特定非営利活動法人日本医療政策機構 フェロー)
天野 慎介(一般社団法人全国がん患者団体連合会 理事長/一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン 理事長)
江川 斉宏(厚生労働省老健局 認知症施策・地域介護推進課 課長補佐)
桜井 なおみ(キャンサー・ソリューションズ株式会社 代表取締役社長)
宿野部 武志(一般社団法人ピーペック 代表理事)
鈴木 和幸(ノバルティスファーマ株式会社 広報統括部 ペイシェントエンゲージメントグループ シニアリード)
千正 康裕(株式会社千正組 代表取締役/元厚生労働省企画官)
前田 哲兵(前田・鵜之沢法律事務所 弁護士/Medical Basic Act Community 代表)
山口 育子(認定NPO法人 ささえあい医療人権センター COML 理事長)
山崎 梨渚(中外製薬株式会社 渉外調査部 パブリックアフェアーズグループ)

モデレーター:
滋野 界(日本医療政策機構 シニアアソシエイト)

2024年06月26日

日本の医療保険制度は、1961年にその基礎が構築され、負担可能な費用で良質な医療へのアクセスを保障する、世界でも類まれなシステムの一つです。しかしながら、少子高齢化および人口減少社会において、生産年齢人口の減少や医師の地域偏在といった日本の医療システムを維持するうえでの課題が生じています。2024年4月から本格的に開始となった医師の働き方改革などの対策が取られるものの、人々の健康を守るうえで乗り越えなくてはならない保健医療の仕組みへの期待は増しています。

こうした中、日本では厚生労働省が中心となり、医療の質を担保しつつ、社会の変化に応じて提供方法や体制を再整備することなどを通じ、効果的・効率的に医療へのアクセスを維持するための取り組みが行われています。その中には、オンライン診療・遠隔医療の推進や、ひとり一人が受ける医療サービスの質向上に向けた、かかりつけ医機能の整備など、国民・市民の生活に直結した社会の関心が高い政策も含まれます。

「市民主体の医療政策の実現」を掲げる日本医療政策機構では、こうした喫緊の政策課題について広く発信する機会を設けることも、重要な役割の1つとして認識しています。そこで今回のHGPIセミナーでは、かかりつけ医機能やオンライン診療制度に関する施策の検討・推進を担う厚生労働省より矢野好輝氏をお招きし、医療アクセス向上に向けた諸施策と今後の展望についてご講演いただきます。また、諸課題において「保健医療および健康」に対する専門性が求められる中で、こうした施策に取り組む医系技官などが担う機能やその体制を取り巻く現状まで広範に、これまでのご経験を踏まえご紹介いただきます。

当機構においても、医療DXや医療システムの未来、医療満足度に関する世論調査など、医療アクセスの維持・向上に向けた議論を行っています。改めて最新の政策動向をご紹介し、今後の日本の医療システムの方向性について皆様と共に考える機会としたいと思います。

 

【開催概要】

  • 登壇者:
    矢野 好輝 氏(厚生労働省医政局総務課 保健医療技術調整官)
  • 日時:2024年7月18日(木)18:30-19:45
  • 形式:オンライン(ZOOMウェビナー)
  • 言語:日本語
  • 参加費:無料
  • 定員:500名

 


■登壇者プロフィール

矢野 好輝氏(厚生労働省医政局総務課 保健医療技術調整官)

京都大学医学部医学科卒。厚生労働省に入省後、保険局医療課(診療報酬改定)、医政局研究開発振興課(臨床研究推進)、障害保健福祉部企画課(障害者福祉)等を歴任。環境省、宮崎県庁、米国保健福祉省への出向も経験。2022年7月より現職。現在、医療政策の技術案件の総合調整、かかりつけ医機能の推進、オンライン診療の推進、医療広告等を担当。東京医科歯科大学大学院博士課程修了。医師、医学博士(医療政策情報学)。

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