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【申込終了】(オンライン開催)第102回HGPIセミナー「コロナ禍で顕在化した、子ども・家庭の貧困 『食』の視点から考える」(2021年12月3日)

【申込終了】(オンライン開催)第102回HGPIセミナー「コロナ禍で顕在化した、子ども・家庭の貧困 『食』の視点から考える」(2021年12月3日)

日本では近年、「子どもの貧困」が大きな注目を集めています。最近の調査では13.5%、つまり約7人に1人の子どもが「相対的貧困」の状態にあるとされています(厚生労働省「2019年国民生活基礎調査」)。相対的貧困とはOECDが定める基準で、人間としての最低限の生存条件である衣食住を欠く「絶対的貧困」ではなくとも、他の子どもたちに比べ、経済的困窮を理由に十分な教育や様々な体験機会を失っており、地域社会からも孤立した状態にあるとされ、彼らのメンタルヘルスやその後の心身成長にも悪影響があると考えられています。子どもの相対的貧困率は、先進国の中でも高い状態にあり、早急な改善が必要です。20年以上続く景気の低迷や非正規労働者の増加、ワーキングプアといった労働環境の悪化により、日本社会の格差は大きく拡大しています。経済的困窮状態にある家庭の増加は、子どもの生活状況にも悪影響をもたらしています。また、長期的な病気や要介護状態により保護者が働くことができないにもかかわらず、適切な支援を受けられていないために経済的困窮に陥っている子どもの存在も明らかになっており、支援の拡充が必要です。

そして2020年初旬から流行が続く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が、この状況にさらに追い打ちをかけています。緊急事態宣言等による私たちの生活の変化は企業活動にも影響を与え、非正規雇用など不安定な雇用形態の人々は、失業や大幅な収入の減少などに直面し、こうした家庭の子どもたちにとっては厳しい状況が続いています。さらに臨時休校により、給食の提供も中止されたことで、食事を十分にとることができない子どもたちが生じる事態にもなりました。

今回の新型コロナウイルス感染症を機に、私たち市民社会全体として、子どもの貧困・家庭の貧困に向き合うことが求められています。眼前の課題の解決や、子どもや家庭の支援に取り組むNPOなどを支援するとともに、こうした状況を生み出してきた日本社会の構造的課題に対しても声を上げることが必要です。

今回のHGPIセミナーでは、こうした課題に対する取り組みのきっかけの1つとして、学校給食や就学援助の観点から子どもの貧困・家庭の貧困に対する調査研究・政策提言を行っている跡見学園女子大学マネジメント学部教授の鳫咲子氏をお迎えします。

 

■スピーカー:
鳫(がん) 咲子 氏(跡見学園女子大学マネジメント学部 教授)

■日時:
2021年12月3日(金)14:00-15:15

■場所:
Zoomウェビナー形式

■参加費:
無料

■使用言語:
日本語のみ

■定員:
500名

■プロフィール:
鳫(がん) 咲子 氏(跡見学園女子大学マネジメント学部 教授)

千葉県市川市生まれ。上智大学法学部国際関係法学科卒業。筑波大学大学院経営・政策科学研究科修了。博士(法学)。参議院事務局でDV法改正など国会議員の立法活動のための調査等に27年間携わる。2012年から跡見学園女子大学マネジメント学部教員(行政学)。現在は、子ども・女性の貧困等に関する調査研究を行う。主な著書に、『子どもの貧困と教育機会の不平等 就学援助・学校給食・母子家庭をめぐって』(明石書店)、『給食費未納 子どもの貧困と食生活格差』(光文社)がある。

 

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